地域によっては施設を利用しての周年栽培を行っているところも有りますが、関東平野部に関しては、専業の方・家庭菜園の方、主体は露地ナス栽培ではないかなと思います。
高温多湿でも元気に育ってくれるナスは家庭菜園の方にも作りやすく大人気の作物です。
家庭菜園の場合は、植えたらほったらかし状態かもしれませんが、専業の方の場合は病害虫が必ず発生しますので日々防除を行っている事と思います。
家庭菜園の方の場合、アンチ農薬という方も多いですが、収穫量を上げる・秀品率を上げる為には病害虫の防除や追肥は必須です。
今回は7月以降の収穫時期に注意が必用な露地ナスの病害虫について紹介しつつ、登録農薬についてもピックアップしていこうと思います。
全体はかなり長い記事になりますので、登録薬剤だけ見たいという方は目次からご覧下さい。
但し、登録農薬は2020年7月時の主要薬剤をピックアップしています。
農薬の登録内容は不定期に抹消や変更が有りますので、ご利用になる場合は最新の登録内容と注意事項を確認してからお使い下さい。
今回は「なす」で登録を持っている薬剤のみピックアップしていますが、野菜類登録の殺虫剤や殺菌剤も使えます。
野菜類登録薬剤については、過去記事で紹介していますので関心が有りましたらご確認下さい。
収穫時期の露地ナス栽培は病害虫が沢山出るので大変です。
収穫時期に問題となる露地ナスの主要病害について
定植する時期にもよりますが、早くからスタートすると5月の中下旬頃には収穫が始まります(果実は開花からおおむね20日程度で収穫となります)。
気温の上昇と共に7月以降は収穫ピークに入ってくる頃合いです。
但し、生育が順調に進んで枝葉が増えてきている時期に梅雨時の天候不順、曇雨天による日照不足、風が吹く等の悪天候が重なると、病害が一気に発生してきます。
梅雨時期の降雨量や日数については年によっても異なりますが、6月中旬から7月上旬にかけては梅雨時特有の空模様に左右される為、雨天や強風などによりナスの痛みが問題となります。
防除も抜けがちになる時期です。
7月以降は本格的な梅雨明けとなる頃合いですが、気付かないうちに病害虫が増えている為注意が必用です。
7月以降の収穫時期に注意しなければならない病害は多数ありますが、主に以下のような病害には注意しておいた方が良いでしょう。
■露地ナス栽培で注意が必用な病害と病源菌について
【糸状菌(カビ)による病害】
●半身萎凋病:Verticillium dahliae(バーテイシリウム ダーリエ)
●褐色腐敗病:Phytophthora capsici(フィトフトラ カプシシ)
●灰色かび病:Botrytis cinerea(ボトリチス シネレア)
●黒枯病:Corynespora melongenae(コリネスポラ メロンゲネ)
●すすかび病:Mycovellosiella nattrassii(ミコベルシエラ ナトラシイ)
●うどんこ病:Sphaerotheca fuliginea(スフアエロテカ フリギネア)
●褐紋病:Phomopsis vexans(フオモプシス ベクサンス)
【細菌による病害】
●青枯病:Ralstonia solanacearum(ラルストニア ソラナセラム)
発病してからの対処が困難な病害としては、土壌伝染性病害の半身萎凋病や青枯病が問題です。
これらの病害については発病後の有効な治療薬が有りませんので、畑の準備段階で対処しておかなければなりません。
半身萎凋病等は陸田輪作の場合は比較的出にくいですが、そうではない圃場での作付けや連作しているような圃場の場合、発生しやすい傾向が有ります。
特に前作で病害が出ている圃場については発病リスクが高くなります。
土壌のバランスも乱れている可能性が有りますので、畑の準備段階から注意が必用です。
それ以外の病害については、農薬による防除で、ある程度はコントロールできます。
7月以降は褐色腐敗病やうどんこ病等の発生が多くなってきます。
収穫が忙しくなる時期になると褐紋病等にも注意が必用です。
予防を主体としたローテーション防除を行って下さい。
収穫時期に問題となる露地ナスの主要害虫について
■露地ナス栽培で注意が必用な害虫について
●アブラムシ類
●テントウムシダマシ
●アザミウマ類
●ハモグリバエ類
●ハダニ類
●チャノホコリダニ
●ハスモンヨトウ
●オオタバコガ
定植後の作の前半はアブラムシやアザミウマ、テントウムシダマシ等に注意が必用となりますが、暖かくなるにつれてハダニ類や大型のチョウ目害虫(幼虫)にも注意が必用となります。
特にダニ類については、多発させてしまうと密度を落とすのが困難になる為、発生が見られる前からローテーション防除を行っておく必要が有ります。
殺ダニ剤は使用回数制限やコストの問題もある為、温度帯に注意しながら物理防除剤(気門封鎖系の薬剤)を上手に活用しましょう。
オオタバコガも初期の内に防除しておく事で果実被害を抑える事ができます。
畑や近隣で蛾の成虫の飛来が見られる場合、既に卵を産み付けられている可能性がありますので、フェニックス顆粒水和剤等の大型チョウ目の登録がある農薬を活用しましょう。
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ナス・半身萎凋病、青枯れ病の登録農薬について
以下は2020年7月時の登録内容になります。
農薬の登録内容は不定期に抹消になったり変更になる場合が有りますので、ご利用の前には登録内容・使用上の注意を確認してから使うようにして下さい。
■半身萎凋病等に登録のある農薬
●バスアミド微粒剤(JA品目はガスタード微粒剤)
処理量:20~30kg/10a/使用時期:は種又は定植21日前まで/使用回数:1回/薬剤系統グループ(RACコード)F:M03
●カヤクダブルストッパー
30L/10a(1穴当り3mL)/作付の10~15日前まで/1回/ I:8A・8B
●キルパー
原液として40~60L/10a/は種又は定植の15日前まで/1回/I:8F
●クロピク80(土壌ピクリン・JA品はドロクロール)
<床土・堆肥>1穴当り3~6mL<圃場>1穴当り2~3mL/1回/I:8B
●クロルピクリン錠剤
1㎡当り10錠/土壌くん蒸<床土・堆肥>床土・堆肥を30cmの高さに積み30×30cm毎に1穴当り1錠処理する。<圃場>「1穴当り1錠処理」30×30cm毎に1錠処理する。/1回/I:8B
●ディ・トラペックス油剤
30L/10a/は種又は植付の21日前まで/圃場を耕起・整地した後、所定量を深さ約12~15cmに注入し、直ちに覆土・鎮圧する。薬剤処理7~14日後にガス抜き作業を行う。/1回/I:8A・8F
↑これらの薬剤は土壌燻蒸タイプの消毒剤で青枯病にも登録が有ります。
処理後すぐにガスが抜けないように被覆して使う物が主軸となります。
土壌消毒剤は、土壌中の有効菌も殺してしまう為、処理後(ガス抜き作業後)に微生物資材・土壌改良資材等を投入して圃場を整えましょう。
散布剤として半身萎凋病に登録を持っている薬剤としては、ベンレート水和剤が有ります。
●ベンレート水和剤
1000倍/200~300mL/株・土壌灌注/定植後~収穫14日前まで/3回以内/F:1
500倍/400~600mL/株・土壌灌注/定植後~収穫14日前まで 3回以内 F:1
なすの半身萎凋病に対して潅注処理する場合は、定植前及び定植時処理では葉の黄化、生育抑制などの薬害を生ずるおそれがあるので定植後に処理してください。
基本的に半身萎凋病や青枯病は有効な薬剤が無く、発病後の治療が困難です。
半身萎凋病の場合、定植後、根付いてから発病が疑われる場合はベンレートを使って様子を見て下さい。
止まらないようであれば、残念ですが有効な治療薬が有りませんので抜き取って圃場外にて処分しましょう。
青枯病については散布登録薬剤は有りません。
ナス・褐色腐敗病の登録農薬について
※2020年7月時の登録内容。
■褐色腐敗病に登録のある農薬
●アミスターオプティフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11・M05(予防+治療)
アミスターとダコニールの混合剤です。
●ドーシャスフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:21・M05(予防+治療)
ランマンとダコニールの混合剤です。
基本的には予防主体の薬となりますが、作物体に成分を入れ込んでおく事で高い予防効果が有ります。
●ピシロックフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:U17(予防主体)
予防剤の中では高い防除効果のある殺菌剤です。
進達性もあり耐雨性にも優れます。
●フォリオゴールド
800~1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:4・M05(予防+治療)
リドミルとダコニールとの混合剤です。
リドミルの成分移行性があり、べと病や疫病に高い効果が有ります。
薬害リスクも低く使いやすいのも特徴です。
●プロポーズ顆粒水和剤(JA品目)
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:40・M05(予防+治療)
ベトファイター等にも使われているベンチアバリカルブイソプロピルという成分とダコニールとの混合剤です。
浸達性・耐雨性・残効性にも優れます。
●ホクコーフェスティバルC水和剤(JA品目)
1000倍/収穫7日前まで/3回以内/F:40・M01
ザンプロDMフロアブル等にも用いられているジメトモルフという成分と無機銅剤との混合剤です。
●ホライズンドライフロアブル
2500倍 収穫前日まで 3回以内 F:27 F:11(予防+治療)
べと病や疫病を得意とする「シモキサニル(予防+治療)」と「ファモキサドン(予防主体)」との混合剤です。
降雨の影響を受けにくい剤となっています。
●ライメイフロアブル
2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/F:21(予防主体)
●ランマンフロアブル
2000倍/収穫前日まで/4回以内/F:21(予防主体)
●レーバスフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:40(予防主体)
●ワイドヒッター顆粒水和剤
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:40・M05(予防+治療)
家庭菜園向けの園芸規格商品。
ナス・灰色かび病の登録農薬について
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
■灰色かび病に登録のある農薬
●アフェットフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
担子菌、子のう菌、不完全菌に属する幅広い植物病原菌に活性のあるSDHI系統の殺菌剤です。
初期治療効果は有りますが、浸達性や移行性は無いので、予防的にローテーション散布する方が良い薬剤です。
●アミスターオプティフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11・M05(予防+治療)
●カンタスドライフロアブル
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
FRACグループとしては「7」に属します。
アフェットやパレード等よりは古いタイプの薬剤です。
予防効果に優れ、残効性・耐雨性に優れます。
●ゲッター水和剤
1000~1500倍/収穫前日まで/5回以内/F:10・1(予防+治療)
ジエトフェンカルブ12.5%とチオファネートメチル(トップジン)52.5%の混合剤。浸透移行性と残効性のある殺菌剤です。
●キャプレート水和剤
500~600倍/収穫開始3日前まで/1回/F:M04・1(予防+治療)
キャプタンとベノミルの混合剤。
基本的には予防主体での散布がお勧め。
●シグナムWDG
1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:11・7(予防+治療)
ピラクロストロビルリン(ストロビルリン系成分)とカンタスとの混合剤。
カビによる幅広い病害に対して登録が有り、使い勝手の良い薬剤です。
●ジャストミート顆粒水和剤
2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:17・12(予防+治療)
基本的には予防主体でローテーションを組んだ方が良い薬剤です。
発生前から発病初期までの散布で効果を発揮します。
残効性があり耐雨性もあります。
●ショウチノスケフロアブル
2000倍/収穫前日まで/2回以内/F:U13・9(予防+治療)
うどんこ病の専門薬であったガッテン乳剤(廃盤品)とフルピカとの混合剤。
●スミブレンド水和剤
1500~2000倍/収穫前日まで/5回以内/F:10・2(予防+治療)
スミレックス水和剤に含まれるプロシミドンとゲッター水和剤に含まれるジエトフェンカルブとの混合剤。
●スミレックス水和剤
1000~2000倍/収穫前日まで/6回以内/F:2(予防+治療)
植物体への浸透移行性があり耐雨性にも優れます。
予防効果の高い殺菌剤ですが発病直後の治療効果も有ります。
発病前からの予防散布がお勧めです。
●セイビアーフロアブル20
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:12(予防主体)
長い残効性と耐雨性に優れる殺菌剤です。
レタスにかかると薬害が起こる為、近隣で作付けされている場合はドリフトしないように注意して下さい。
●ダイアメリットDF
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07・19(予防+治療)
ベルクートとポリオキシンの混合剤。
●ダイマジン(水和剤)
1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07・17(予防+治療)
果樹向け殺菌剤のパスワード顆粒水和剤や果菜類等にも登録があるジャストミート顆粒水和剤にも含まれている「フェンヘキサミド」とベルクートとの混合剤。
高い予防効果と薬効期間が長い(残効性が長い)のが特長です。
●ダコニール1000
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:M05(予防主体)
●トップジンM水和剤
1500~2000倍/収穫前日まで/5回以内/F:1(予防+治療)
トップジンMに含まれるチオファネートメチルは70.0%。
強い浸透力が有るので、植物体に侵入している菌にたいしても有効です。
効果としては速効的で残効性もあります。
●ニマイバー水和剤
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:10・1(予防+治療)
成分としては真新しい物ではありませんが、ジエトフェンカルブ 25.0%とベノミル 25.0%との混合剤です。
処方が異なりますので単純な比較にはなりませんが参考として、ゲッター水和剤に含まれるジエトフェンカルブは12.5%、ベンレートに含まれるベノミルは50.0%。
ニマイバーは浸透移行性があり、予防と治療の両方の作用が有ります。
耐雨性にも優れる薬剤です。
●ネクスターフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
浸達性と耐雨性があるSDHI系統の殺菌剤。
現場レベルだとアフェットと同様、予防主体のローテーションで用いる方が良い剤だと思います。
●パレード20フロアブル
2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7
浸達性も移行性もある後発のSDHI剤です。
パレードについては別記事でも紹介していますので関心が有りましたらご確認下さい。
パレード20フロアブル過去記事
●ピカットフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・9(予防+治療)
アフェットとフルピカの混合剤。
比較的果実の汚れが少ない薬剤で、浸達性と残効性があります。
●ピクシオDF
2000倍/収穫前日まで/4回以内/F:17(予防+治療)
灰色かび病と菌核病に対して高い予防効果が有ります。
浸達性と浸透移行性があります。
作物への安全性が高く、薬害リスクの低い製剤です。
●ファンタジスタ顆粒水和剤
2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11(予防+治療)
ストロビルリン系の殺菌剤。
浸達性、茎部から上位葉への浸透移行性があります。
作物への汚れや薬害発生リスクが少ない製剤です。
2020年7月現在は登録は有りませんが、ナスの病害で問題となる褐紋病に対しても活性が有りますので、褐紋病発生前からローテーション防除には加えておくのが良いと思います。
●フルピカフロアブル
2000~3000倍/収穫前日まで/4回以内/F:9(予防主体)
●ベジセイバー
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・M05(予防+治療)
アフェットとダコニールの混合剤。
●ベルクートフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
基本的には発病前からの予防を主体とした散布がお勧めです。
●ベルクート水和剤
3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
ベルクートフロアブルと同様、予防を主体とした散布がお勧め。
●ベンレート水和剤
2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:1(予防+治療)
●ポリオキシンAL水溶剤
5000倍/収穫前日まで/3回以内/F:19(予防+治療)
●ロブラール500アクア
1000~1500倍/収穫前日まで/4回以内/F:2(予防+治療)
予防主体の散布がお勧め。
●ロブラール水和剤
1000~1500倍/収穫前日まで/4回以内/F:2(予防+治療)
ロブラールアクアと同様、予防主体の散布がお勧め。
ナス・黒枯病の登録薬剤について
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
■黒枯病に登録のある農薬
●アミスターオプティフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11・M05(予防+治療)
●ゲッター水和剤
1500倍/収穫前日まで/5回以内/F:10・1(予防+治療)
●ダイアメリットDF
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07・19(予防+治療)
●ダコニール1000
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:M05(予防主体)
●ドーシャスフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:21・M05(予防+治療)
●トップジンM水和剤
1500~2000倍/収穫前日まで/5回以内/F:1(予防+治療)
●ニマイバー水和剤
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:10・1(予防+治療)
●ネクスターフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●ファンタジスタ顆粒水和剤
2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11(予防+治療)
●ベジセイバー
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・M05(予防+治療)
●ベルクートフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
●ベンレート水和剤
2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:1(予防+治療)
●ロブラール水和剤
1000~1500倍/収穫前日まで/4回以内/F:2(予防+治療)
ナス・すすかび病の登録薬剤について
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
●Zボルドー
500倍/-/-/ F:M01(予防主体)
●アフェットフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●アミスター20フロアブル
2000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11(予防+治療)
●アミスターオプティフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11・M05(予防+治療)
●インプレッションクリア
1000~2000倍/発病前から発病初期まで/-/F:BM02(予防主体)
バチルス アミロリクエファシエンス水和剤。
農薬登録上はナスの灰色かび病のみの登録となっていますが、製剤としては、うどんこ病、灰色かび病に対して高い予防効果が有ります。
汚れが少なく収穫期でも安心して使えるのに加え、バチルス菌の活性が低い低温期でもよく動きます。
多くの化学農薬と混用が可能で相乗効果を発揮するのも特徴です。
移行性は無いので成長が早い時期は散布期間を短くするのがお勧めです。
耐雨性は高くない為、降雨後は再散布を行って下さい。
●カンタスドライフロアブル
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●サンヨール
700倍/収穫前日まで/4回以内/F:M01(予防主体)
別作物のトマトではコナジラミ類やアブラムシ類、ハダニ類に対しての登録が有ります(物理的防除)。
展着性が有る為、展着剤の可溶は不要です。
作物体や菌体への浸透性が有ります。
●シグナムWDG
1500~2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11・7(予防+治療)
●スコア顆粒水和剤
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:3(予防+治療)
浸透移行性があり耐雨性もあります。
●ストロビーフロアブル
3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11(予防+治療)
●ダイアメリットDF
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07・19(予防+治療)
●ダイマジン
1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07・17(予防+治療)
●ダコニール1000
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:M05(予防主体)
●タフパール
2000~4000倍/発病前~発病初期/-/F:未(予防主体)
タラロマイセル フラバス水和剤。
自然界に存在する微生物を有効成分としており、安全性・環境性に優れます。
なすの登録はすすかび病となっていますが、うどんこ病や葉かび病、灰色かび病に高い予防効果が有ります。
●トリフミン水和剤
3000倍/収穫前日まで/5回以内/F:3(予防+治療)
基本的には予防主体でのローテーション防除を行って下さい。
●トリフミン乳剤
2000倍/収穫前日まで/5回以内/F:3(予防+治療)
トリフミン水和剤と同様。
●ネクスターフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●パレード20フロアブル
2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●ピカットフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・9(予防+治療)
●ファンタジスタ顆粒水和剤
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11(予防+治療)
●フォリオゴールド
800倍/収穫前日まで/3回以内/F:4・M05(予防+治療)
●ブリザード水和剤
1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:27・M05(予防主体)
シモキサニルとダコニールとの混合剤。
浸達性があり感染直後であれば治療効果を発揮します。
●プロポーズ顆粒水和剤(JA品目)
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:40・M05(予防+治療)
ベンチアバリカルブイソプロピルとダコニールの混合剤。
●ベジセイバー
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・M05(予防+治療)
●ベルクートフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
●ベルクート水和剤
3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
●ポリオキシンAL水溶剤
5000倍/収穫前日まで/3回以内/F:19(予防+治療)
●ラリー水和剤
4000~6000倍/収穫前日まで/4回以内/F:3(予防+治療)
浸透移行性があり残効性もあります。
●ロブラール水和剤
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:2(予防+治療)
●ワイドヒッター顆粒水和剤
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:40・M05(予防+治療)
ナス・うどんこ病の登録薬剤について
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
●アフェットフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●アミスター20フロアブル
2000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11(予防+治療)
●アミスターオプティフロアブル
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:11・M05(予防+治療)
●サプロール乳剤
1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/F:3(予防+治療)
●サンヨール
700倍/収穫前日まで/4回以内/F:M01(予防主体)
●ジーファイン水和剤
1000~2000倍/収穫前日まで/-/F:NC・M01(予防+治療)
炭酸水素ナトリウムと無水硫酸銅(無機銅剤)との混合剤。
予防的に使うのがお勧め。
●シグナムWDG
1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:11・7(予防+治療)
●ショウチノスケフロアブル
2000倍/収穫前日まで/2回以内/F:U13・9(予防+治療)
●スコア顆粒水和剤
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:3(予防+治療)
●ストロビーフロアブル
3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11(予防+治療)
●ダイアメリットDF
1000~1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07・19(予防+治療)
●ダコニール1000
1000倍/収穫前日まで/4回以内/F:M05(予防主体)
●トリフミン水和剤
3000~5000倍/収穫前日まで/5回以内/F:3(予防+治療)
●トリフミン乳剤
2000倍/収穫前日まで/5回以内/F:3(予防+治療)
●ネクスターフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●パルミノ
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M10(予防+治療)
モレスタンのフロアブル製剤。
殺ダニ剤としての作用もあります。
クセのある製剤なので、混用して使う場合は希釈後すぐに使い切るようにしましょう。
モレスタンよりは薬害リスクの低い製剤ですが、高温時散布は避けるようにして下さい。
●パレード20フロアブル
2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7(予防+治療)
●パンチョTF顆粒水和剤
2000倍/収穫前日まで/2回以内/F:U06・3(予防+治療)
●ピカットフロアブル
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・9(予防+治療)
アフェットフロアブルとフルピカフロアブルとの混合剤。
●フォリオゴールド
800倍/収穫前日まで/3回以内/F:4・M05(予防+治療)
●ブリザード水和剤
1500倍/収穫前日まで/3回以内/F:27・M05(予防+治療)
●フルピカフロアブル
2000~3000倍/収穫前日まで/4回以内/F:9(予防+治療)
●プロパティフロアブル
3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:50(予防+治療)
●ベジセイバー
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:7・M05(予防+治療)
●ベルクートフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
●ベルクート水和剤
3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M07(予防+治療)
●ポリオキシンAL水溶剤
5000倍/収穫前日まで/3回以内/F:19(予防+治療)
●ポリオキシンAL乳剤
1000倍/収穫前日まで/3回以内/F:19(予防+治療)
●ラリー水和剤
4000~6000倍/収穫前日まで/4回以内/F:3(予防+治療)
●兼商モレスタン水和剤
2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/F:M10(予防+治療)
●日産ルビゲン水和剤
10000倍/収穫前日まで/3回以内/F:3(予防+治療)
浸透移行性と耐雨性のある殺菌剤。
●サンクリスタル乳剤
300~600倍/収穫前日まで/-/I:未(予防主体)
気門封鎖系の殺虫剤。
殺虫殺菌剤という位置付けになります。
ナス・褐紋病の登録薬剤について
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
●スクレアフロアブル
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:11(予防+治療)
●ベンレート水和剤
2000倍/収穫前日まで/3回以内/F:1(予防+治療)
基本的にはどちらも予防主体での散布を推奨致します。
発病する前からローテーション散布に組み込むようにして下さい。
記中で紹介しましたが、登録は有りませんがファンタジスタ顆粒水和剤も褐紋病には活性が有ります。
他の病害と合わせた防除が可能ですのでローテーション散布にお勧めです。
ナス・アブラムシ類・アザミウマ類・テントウムシダマシの登録薬剤
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
●アーデント水和剤
アブラムシ類/1000倍/収穫前日まで/4回以内/I:3(A)
ハダニ類、カメムシ類、アブラムシ類、シンクイムシ類、アザミウマ類など幅広い害虫登録が有ります。
●アーリーセーフ
アブラムシ類/300倍/収穫前日まで/-/I:未
●アクタラ粒剤5
アブラムシ類/1g/株/育苗期後半/1回/I:4A
定植時登録も有ります。
●アクタラ顆粒水溶剤
アブラムシ類/3000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
テントウムシダマシ類/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
●アグリメック
アザミウマ類/500~1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:6
ハダニ類等に対しても効果が有ります。
●アグロスリン水和剤
アブラムシ類/1000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)
●アグロスリン乳剤
アブラムシ類/2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)
●アディオン乳剤
アブラムシ類/2000~3000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
テントウムシダマシ類/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
●アドマイヤー1粒剤
アブラムシ類/1g/株/育苗期後半/1回/I:4
定植時処理の登録でアブラムシ・アザミウマ類の登録が有ります。
●アドマイヤーフロアブル
アブラムシ類・アザミウマ類/4000倍/収穫前日まで/2回以内/I:4A
●アドマイヤー水和剤
アブラムシ類・アザミウマ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:4A
●アドマイヤー顆粒水和剤
アブラムシ類・アザミウマ類/5000~10000倍/収穫前日まで/2回以内/I:4A
●アファーム乳剤
アザミウマ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
●アルバリン粒剤
アブラムシ類/1g/株/生育期 但し、収穫前日まで/2回以内 I:4A
育苗期や定植時の登録も有ります。
●アルバリン顆粒水溶剤
アザミウマ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:4A
アブラムシ類/3000倍/収穫前日まで/2回以内/I:4A
●ウララDF
アブラムシ類/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:29
●エコピタ液剤(JA品目)
アブラムシ類/100倍/収穫前日まで/-/I:未
還元澱粉糖化物60.0%の気門封鎖系の殺虫剤です。
●カウンター乳剤
アザミウマ類/2000倍/収穫前日まで/4回以内/I:15
脱皮阻害系の殺虫剤。
ヨトウムシ、カメノコハムシ、ハモグリバエ類に高い殺虫効果が有ります。
●グレーシア乳剤
アザミウマ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:30
ハモグリバエ類やチョウ目害虫にも効果が有ります。
●コテツフロアブル
テントウムシダマシ類/2000倍/収穫前日まで/4回以内/I:13*
ハダニ類やホコリダニ、アザミウマ類、チョウ目害虫にも効果が有ります。
家庭菜園向けの100mlボトルもあります。
●コルト顆粒水和剤
アブラムシ類/4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:9(B)
IBR剤(昆虫行動制御剤)で、アブラムシ類やコナジラミ類に対して有効な殺虫剤。
作物体から離れて死ぬ傾向が有ります。
●サイアノックス乳剤
テントウムシダマシ/1000倍/収穫前日まで/2回以内/I:1(B)
残効性は短いですが、チョウ目害虫、アブラムシ類に対して速効的な薬剤で殺卵作用も有ります。
●サイハロン水和剤
アブラムシ類/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
●サイハロン乳剤
アブラムシ類/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
●サンクリスタル乳剤
アブラムシ類/300倍/収穫前日まで/-/I:未
気門封鎖系の殺虫剤ですが、アザミウマ類薬剤との混用でアザミウマ類に対する相乗効果が有ります。
混用や近接散布には注意が必用な薬剤が有りますので注意事項をよく確認してから使いましょう。
●スカウトフロアブル
アブラムシ類/1500~3000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
●スピノエース顆粒水和剤
アザミウマ類/2500~5000倍/収穫前日まで/2回以内/I:5
●スミチオン乳剤
アブラムシ類/1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:1(B)
テントウムシダマシ類/1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:1(B)
●スミロディー乳剤
アブラムシ類/1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)・1(B)
スミチオンとロディーの混合剤。
ハダニ類やコナジラミ類にも効果が有ります。
●ダイアジノン水和剤34
アブラムシ類/2000倍/収穫開始3日前まで/3回以内/I:1(B)
テントウムシダマシ/2000倍/収穫開始3日前まで/3回以内/I:1(B)
●ダイアジノン乳剤40
アブラムシ類/1000倍/収穫開始3日前まで/3回以内/I:1(B)
テントウムシダマシ/1000倍/収穫開始3日前まで/3回以内/I:1(B)
●ダブルシューターSE
アザミウマ類/1000倍/収穫前日まで/2回以内/I:未・5
サンクリスタル乳剤とスピノエースとの混合剤。
サンクリスタル乳剤は殺卵作用もありますが、こちらは殺卵作用は押せません。
その代わりサンクリスタル乳剤より薬害に対する安全性が高くなっています。
●ダントツ水溶剤
アブラムシ類・テントウムシダマシ類/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
●ダントツ粒剤
アブラムシ類/1~2g/株/定植後 但し、収穫前日まで/3回以内/I:4A
育苗期後半や定植時の登録も有ります。
●チェス顆粒水和剤
アブラムシ類/5000倍/収穫前日まで/3回以内/I:9(B)
浸透移行性がありコナジラミ類に対しても効果が有ります。
●ディアナSC
アザミウマ類/2500~5000倍/収穫前日まで/2回以内/I:5
●テルスターフロアブル
アブラムシ類/4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
チョウ目害虫、アブラムシ類、カメムシ類、ヨコバイ類などのカメムシ目害虫、アザミウマ類、ハダニ類などの害虫に効果が有ります。
フロアブル製剤なので汚れにくいといった特徴も有ります。
●テルスター水和剤
アブラムシ類/1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
●トランスフォームフロアブル
アブラムシ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:4C
●トルネードエースDF
テントウムシダマシ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:22A
チョウ目害虫を得意とする製剤です。
●トレボンEW
アブラムシ類/1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
コナジラミ類やチョウ目害虫に対しても効果が有ります。
水をベースにした薬剤で、有機溶剤の臭いがないといった特徴が有ります。
●トレボンMC
アブラムシ類/1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
マイクロカプセル化された製剤で効果の持続性が有ります。
水をベースにした薬剤で、有機溶剤の臭いがないといった特徴が有ります。
●トレボン乳剤
アブラムシ類/1000~2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
多くの作物で登録が有り、コナジラミ類やチョウ目害虫、カメムシ類等、多くの害虫に対して効果が有ります。
家庭菜園向きの100mlボトルもある為、扱いやすい製剤です。
●ハクサップ水和剤
アブラムシ類/2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)・1(B)
パーマチオンにも含まれる成分フェンバレレートとマラソン剤との混合剤。
オオタバコガ等の大型のチョウ目害虫に対しても登録を持っています。
●バリアード顆粒水和剤
アブラムシ類/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
コナジラミ類、カメムシ類、一部のアザミウマ類、ウリノメイガ等に登録を持っています。
浸透移行性と残効性のある殺虫剤です。
●ファインセーブフロアブル
アザミウマ類/1000~2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:未
アザミウマ類の専門薬剤。
効果の高い薬剤ですが浸達性や移行性が無い為、展着剤を活用した防除をお勧めします。
●プレオフロアブル
アザミウマ類/1000倍/収穫前日まで/4回以内/I:UN*
ハモグリバエ類やチョウ目害虫に対しても登録がある殺虫剤です。
耐雨性と残効性もあります。
家庭菜園向けの100mlボトルもある為、扱いやすい殺虫剤です。
●ベストガード水溶剤
アブラムシ類/1000~2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
●ベストガード粒剤
アブラムシ類/2g/株/収穫前日まで/3回以内/I:4A
育苗期、は種前又は鉢上げ時等の登録が有ります。
●マラソン乳剤
アブラムシ類/2000~3000倍/収穫前日まで/6回以内/I:1(B)
家庭菜園向けの100mlボトルもあり扱いやすい製剤です。
●モスピラン液剤
アブラムシ類/500倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
●モスピラン顆粒水溶剤
アザミウマ類/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
アブラムシ類・テントウムシダマシ類/4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
●モベントフロアブル
アブラムシ類・アザミウマ類/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:23
育苗期後半~定植当日といった登録内容もあります。
モベントはハダニ類に対しても効果のある薬剤ですが、殺幼虫が主体となります。
●兼商ヨーバルフロアブル
アブラムシ類/2500~5000倍/収穫前日まで/3回以内/I:28
アザミウマ類、チョウ目害虫、ハモグリバエ類にも効果が有ります。
ヨーバルについては過去記事で紹介していますので、関心が有れば過去記事をご参照下さい。
●ロディー乳剤
アブラムシ類/1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)
ハダニ類に対しても効果が有ります。
ナス・ハモグリバエ類の登録薬剤
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
●アニキ乳剤
ハモグリバエ類/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:6
●アファーム乳剤
ハモグリバエ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
●カウンター乳剤
ハモグリバエ類/2000~3000倍/収穫前日まで/4回以内/I:15
●コロマイト乳剤
ハモグリバエ類/1500倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
●ダブルシューターSE
ハモグリバエ類/1000倍/収穫前日まで/2回以内/I:未・5
●ダントツ水溶剤
ハモグリバエ類/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:4A
●ディアナSC
ハモグリバエ類/2500~5000倍/収穫前日まで/2回以内/I:5
●プレオフロアブル
ハモグリバエ類/1000倍/収穫前日まで/4回以内/I:UN*
●プレバソンフロアブル5
ハモグリバエ類/1000~2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:28
ナス・ハダニ類・チャノホコリダニの登録薬剤
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
殺卵、殺幼虫、殺成虫の表記については一応の目安です。
●アーデント水和剤
ハダニ類/1000倍/収穫前日まで/4回以内/I:3(A)
幼虫・成虫が対象。
●アーリーセーフ
チャノホコリダニ・ハダニ類/300~600倍/収穫前日まで/-/I:未
園芸品目薬剤。
中身はサンクリスタル乳剤に用いられている脂肪酸グリセリド。
物理防除剤ですのでハダニ類に対しても有効です。
幼虫・成虫が対象。
●アグリメック
ハダニ類/500~1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:6
推奨倍率は500倍。
アグリメックはアファーム乳剤のベースとなるような製剤です。
ハダニ類以外にもアザミウマ等に対しても効果が有ります。
ハダニ類に対しては卵から成虫までがターゲットとなります。
●アニキ乳剤
チャノホコリダニ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:6
アニキ乳剤はダニ剤のコロマイトから派生した薬剤となりますので、ハダニ類に対しても活性が有ります。
卵~成虫が対象。
●アファーム乳剤
チャノホコリダニ・ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
卵~成虫が対象。
●アプロードエースフロアブル
チャノホコリダニ/1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:21(A)
アプロードとダニトロンとの混合剤。
主に幼虫・成虫が対象。
●アプロード水和剤
チャノホコリダニ幼虫/1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:16
主に幼虫・成虫が対象。
●エコピタ液剤(JA品目)
ハダニ類/100倍/収穫前日まで/-/I:未
物理防除剤。
主に幼虫・成虫が対象。
●カスケード乳剤
ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/4回以内/I:15
主に幼虫・成虫が対象。
●カネマイトフロアブル
チャノホコリダニ/1000倍/収穫前日まで/1回/I:20(B)
ハダニ類/1000~1500倍/収穫前日まで/1回/I:20(B)
卵~成虫までが対象。
●グレーシア乳剤
チャノホコリダニ・ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:30
主に幼虫・成虫が対象。
●コテツフロアブル
チャノホコリダニ・ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/4回以内/I:13*
卵~成虫までが対象。
●コロマイト水和剤
ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
卵~成虫までが対象。
●コロマイト乳剤
チャノホコリダニ・ハダニ類/1500倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
卵~成虫までが対象。
●サンクリスタル乳剤
チャノホコリダニ・ハダニ類/300~600倍/収穫前日まで/-/I:未
物理防除剤。
卵~成虫までが対象。
物理防除剤については過去記事をご参照下さい。
●スターマイトフロアブル
チャノホコリダニ・ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/1回/I:25A
卵~成虫までが対象。
●スミロディー乳剤
ハダニ類/1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)・1(B)
スミチオンとロディーの混合剤。
主に幼虫・成虫が対象。
●ダイアジノン水和剤34
ハダニ類/1000倍/収穫開始3日前まで/3回以内/I:1(B)
●ダイアジノン乳剤40
ハダニ類/1000~2000倍/収穫開始3日前まで/3回以内/I:1(B)
●ダニコングフロアブル
ハダニ類/3000倍/収穫前日まで/1回/I:25B
卵~成虫までが対象。
●ダニサラバフロアブル
ハダニ類/1000倍/収穫前日まで/2回以内/I:25A
卵~成虫までが対象。
●ダニトロンフロアブル
ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/1回/I:21(A)
主に幼虫・成虫が対象。
●ダニ太郎
ハダニ類/1000倍/収穫前日まで/1回/I:20(D)
園芸向け農薬で、中身はマイトコーネフロアブルに用いられているビフェナゼートという成分を使っています。
主に幼虫・成虫が対象。
●ダブルシューターSE
ハダニ類/1000倍/収穫前日まで/2回以内/I:未・5
サンクリスタル乳剤とスピノエースとの混合剤。
主に幼虫・成虫が対象。
●ダブルフェースフロアブル
チャノホコリダニ・ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/1回/I:25B・21(A)
ダニコングフロアブルとダニトロンとの混合剤。
卵~成虫までが対象。
●テデオン水和剤
ハダニ類/500~1000倍/収穫3日前まで/2回以内/I:12(D)
殺卵作用が高い。
雌成虫が被ばくすると孵化抑制作用が有ります。
●テデオン乳剤
ハダニ類/500~1000倍/収穫3日前まで/2回以内/I:12(D)
殺卵作用が高い。
雌成虫が被ばくすると孵化抑制作用が有ります。
●テルスターフロアブル
ハダニ類/4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
主に幼虫・成虫が対象。
●テルスター水和剤
ハダニ類/1000倍/収穫前日まで/3回以内/I:3(A)
主に幼虫・成虫が対象。
●ニッソラン水和剤
ハダニ類/2000~3000倍/収穫前日まで/2回以内/I:10(A)
主に卵・幼虫が対象ですが、被爆した雌が産んだ卵は孵化抑制効果が有ります。
●パルミノ
チャノホコリダニ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:UN*
モレスタンのフロアブル製剤。
モレスタン水和剤と比較して粒子設計が異なる為、薬害リスクが軽減されています。
卵~成虫までが対象。
●バロックフロアブル(JA品目)
ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/1回/I:10(B)
主に卵・幼虫が対象。
●ピラニカEW
チャノホコリダニ/2000倍/収穫前日まで/1回/I:21(A)
ハダニ類/2000~3000倍/収穫前日まで/1回/I:21(A)
卵~成虫までが対象。
●ポリオキシンAL水溶剤
ハダニ類/5000倍/収穫前日まで/3回以内/F:19
主に幼虫が対象。
●マイトコーネフロアブル
ハダニ類/1000倍/収穫前日まで/1回/I:20(D)
卵~成虫までが対象。
●マラソン乳剤
ハダニ類/2000~3000倍/収穫前日まで/6回以内/I:1(B)
主に幼虫が対象。
●モベントフロアブル
チャノホコリダニ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:23
ハダニ類/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:23
育苗期後半~定植当日といった別登録が有ります。
モベントは幼虫をターゲットとした薬剤ですが、被爆した成虫から生まれた卵に対しての孵化抑制や奇形を生じるといった効果が有り、次発生に影響を与える作用があります。
●モレスタン水和剤
チャノホコリダニ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:UN*
卵~成虫までが対象。
●ロディー乳剤
ハダニ類/1000~2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)
主に幼虫・成虫が対象。
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ナス・チョウ目害虫(幼虫)の登録薬剤
※2020年7月時の登録内容。
主要な物を中心にピックアップします。
●アーデント水和剤
ハスモンヨトウ/1000倍/収穫前日まで/4回以内/I:3(A)
●アクセルフロアブル
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/1000~2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:22B
大型チョウ目幼虫やキスジノミハムシにも効果が有ります。
摂食阻害作用と残効性がある薬剤です。
●アニキ乳剤
オオタバコガ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:6
ハスモンヨトウ/1000~2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:6
●アファームエクセラ顆粒水和剤
オオタバコガ/1500倍/収穫前日まで/2回以内/I:6・15
アファームとマッチの混合剤。
オオタバコガ以外のチョウ目幼虫にも効果が有ります。
●アファーム乳剤
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:6
●カウンター乳剤
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000~3000倍/収穫前日まで/4回以内/I:15
脱皮阻害剤(IGR剤)
ヨトウムシ、カメノコハムシ、ハモグリバエ類に高い殺虫効果があります。
●グレーシア乳剤
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:30
中老齢のオオタバコガにはブレも見られるため、できるだけ若虫の内に散布しておくのがお勧め。
●コテツフロアブル
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/4回以内/I:13*
●スピノエース顆粒水和剤
オオタバコガ/5000倍/収穫前日まで/2回以内/I:5
●ディアナSC
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2500~5000倍/収穫前日まで/2回以内/I:5
推奨倍率は2500倍。
●トルネードエースDF
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:22A
完全に死ぬまでには少し時間を要しますが、速やかな摂食阻害作用が有り、薬効が長いのも特徴です。
●ハクサップ水和剤
オオタバコガ/2000倍/収穫前日まで/5回以内/I:3(A)・1(B)
アオムシやヨトウムシ類にも効果が有ります。
●ファルコンフロアブル
オオタバコガ/2000~4000倍/収穫前日まで/2回以内/I:18
ハスモンヨトウ/4000倍/収穫前日まで/2回以内/I:18
摂食阻害作用と脱皮を促進する作用(IGR剤)が有ります。
●フェニックス顆粒水和剤
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000~4000倍/収穫前日まで/3回以内/I:28
大型のチョウ目幼虫に対して高い防除効果が有ります。
●プレオフロアブル
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/1000倍/収穫前日まで/4回以内/I:UN*
●プレバソンフロアブル5
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/2回以内/I:28
●マッチ乳剤
オオタバコガ/2000倍/収穫前日まで/4回以内/I:15
ハスモンヨトウ等にも効果が有ります(IGR剤)。
●マトリックフロアブル
オオタバコガ/1000~2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:18
ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:18
摂食阻害作用と脱皮を促進する作用(IGR剤)が有ります。
●兼商ヨーバルフロアブル
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2500~5000倍/収穫前日まで/3回以内/I:28
チョウ目害虫やハモグリバエ類を対象とする場合は5000倍でも十分な効果が有ります。
アブラムシ類やアザミウマ類まで防除対象とする場合は2500倍での散布がお勧めです。
ヨーバルフロアブルについては過去記事でも紹介していますので、関心が有りましたらご確認下さい。
●アタブロン乳剤
オオタバコガ・ハスモンヨトウ/2000倍/収穫前日まで/3回以内/I:15
脱皮阻害作用が有ります。
キスジノミハムシやアザミウマ類に対しても効果がある殺虫剤です。
まとめ
今回は7月以降の露地ナス栽培で注意が必用な病害虫についてをピックアップし、登録農薬について書かせて頂きました。
冒頭にも書きましたが、農薬の登録内容は不定期に抹消や変更になる場合が有ります。
出荷先によっては使用NGという薬剤も有るかもしれませんので、注意事項を含めよく確認してから使うようにして下さい。
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