綺麗なかぼちゃを作ろう!栽培方法と主要病害虫についての対策、登録農薬等について紹介します。

アメリカ大陸原産の野菜といえば「かぼちゃ」ですね。
カロテンたっぷりの緑黄色野菜の代表格!

果肉の黄色はカロテンが発現したもので、体内に入るとビタミンAに変化し、皮膚や粘膜を保護する働きが有ります。
かぼちゃには抗酸化作用の高いビタミンCも多く含まれているので、風邪予防としても重宝される作物です。
夏至に食べるかぼちゃは日本の風習ですが、とても理にかなった食べ方ですね。


近年は色々な品種が出ているので家庭菜園や直売所出しの方にも大人気な作物だと思います。
日々成長していくかぼちゃを見るだけでも嬉しくなりますし、収穫した時のズッシリ満足感がたまりません。

「元気に育ってね~!」と思いながら一生懸命テコ入れするわけですが、実はかぼちゃって意外と病気も虫も出るんです。

という事で、今回は基本的なかぼちゃ栽培方法の流れと、かぼちゃ栽培で問題となる病気・害虫についてピックアップし、耕種的防除、登録農薬等に付いて紹介していきます。

長い記事になりますので、目次をご利用ください。



かぼちゃが好む土壌pHと温度条件、栽培カレンダーについて

かぼちゃの栽培は、種からスタートする方法と、苗からスタートする方法の2種類が有ります。


かぼちゃは、おおむね6.0~6.5くらいの土壌pHを好みます。
生育に適した温度は、20℃~28℃です。

種からスタートする場合の発芽適温は、おおむね25℃~28℃くらいの温度が必要となります。

家庭菜園の場合は、苗を購入してスタートするのがお勧めです。
購入する際は、ヒョロヒョロした軟弱な苗ではなく、本葉3~4枚で双葉が付いている物、節間が詰まっていてガッチリした苗を選んで購入しましょう。



かぼちゃ栽培は、ツルが広い範囲に伸びるので、地べたを這わせる栽培の場合は、1株当たり2m四方の面積があると良いです。


かぼちゃには多くの品種が有り、日向カボチャに代表される日本品種、スーパーや食品売り場でよく見かける今では一般的なかぼちゃとなっている西洋品種、金糸瓜(きんしうり)等のペポ種の3種類があります。

品種によって栽培時期は若干異なりますが、かぼちゃの一般的な栽培カレンダーとしては以下の通りです。

■寒冷地や冷涼地の場合
種まき時期 4月上旬頃~6月上旬頃まで
定植時期  5月下旬頃~7月上旬
収穫時期  7月下旬頃~10月中旬頃

■中間地・一般地の場合
種まき時期 3月中下旬頃~5月中旬頃まで
定植時期  4月下旬頃~6月中旬頃
収穫時期  6月下旬頃~9月中旬頃

■暖地の場合
種まき時期 3月上旬頃~4月下旬頃まで
定植時期  4月上旬頃~5月中旬頃
収穫時期  6月中旬頃~9月上旬頃

詳しい栽培カレンダーを知りたいという方は、それぞれ販売している種の栽培カレンダーをご参照下さい。


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かぼちゃ苗を定植する前の畑の準備・植付時の注意点について

■かぼちゃの苗を定植する畑の準備方法について

植付2週間前になったら、2m四方のスペースに苦土石灰をまいて深く耕します。
1㎡当たりの苦土石灰散布量の目安は、100~150gです。

植付当日~1週間前くらいになったら、植え付ける部分に直径30㎝・深さ30㎝程度の穴を掘って堆肥を1Kgほど投入します。
※堆肥の代わりとなる腐植酸資材を用いても良いです。

掘り上げた土に化成肥料と熔リン等をよく混ぜて、穴に戻し入れます。
1㎡当たりの化成肥料投入量は100g程度、熔リンは50g程度です。
化成肥料はN(窒素)8、P(リン酸)8、K(カリ)8程度の物を使いましょう。


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土を戻し入れたら、周りの土をかき寄せて高さ15㎝~20㎝程度の床を作ります。

雑草対策や病害対策を行う場合は、黒マルチ等を敷いてやると良いです。


■植付時の注意点

植え付ける苗の間隔は、親づるだけを伸ばす栽培であれば、50㎝程度。
小づるを2本伸ばす栽培なら1m程度の間隔が必要となります。
植え付ける時は、うね面と同じ高さになるように植穴をあけて、深植しないように注意しましょう。

植え付ける際は天候の良い日を選んで、植付後はたっぷり水をあげて下さい。
根付きを良くするために発根促進剤等の液肥を流してやるのも効果的です。



かぼちゃのつるが伸びてきてからの対処方法について

かぼちゃの葉が茂ってつるが出てきたら、つるを伸ばしたい方向に向けてやります。
つるが伸び始めたら、葉の痛みを防ぐため敷きワラを敷いてやりましょう。


■親づる1本仕立てのつる管理について

親づるを1本だけ伸ばして栽培する場合、小づるは全て摘み取ります。
根本から数えて8節目くらいの雌花は大きくなりません。
株自体も弱るので摘み取るようにします。

9~15節目くらいに咲いた雌花が最も良い実が採れる為、この部分に咲いた雌花に人工授精させましょう。

16節目以降の雌花も良い実が採れますが、1つの実を大きくする為には20枚以上の葉が必要となります。

実を沢山つけたくなるところですが、美味しいかぼちゃを作る為には無理な着果をしないというのも大事な栽培ポイントです。
1株当たり4個~5個を目標に確実に着果させます。


■1本の株で子づる2本仕立てをする場合の管理について

本葉4~5枚で摘芯して小づるを伸ばします。
伸びてきた子づるの中から元気の良さそうなつるを2本選んで他の小づるは除去します。
それ以降は親づる1本仕立てと同じ様に、それぞれのつるから伸びてきた小づる(孫づる)の8節目までの雌花は摘み取り、9~15節目に咲いた雌花に着果させて育てていきます。


おいしいかぼちゃを収穫する為には、葉数が必要となりますので、できるだけ葉が健全な状態を保てるように、病害虫の防除をしておかないといけません。



■人工授粉させないとダメなのか?について

暖かくなってくると訪花昆虫(ハチ)が飛び始めるので自然着果もできますが、気温が低い時期や天候不順が続く時等、上記の節間に咲いた雌花に確実に着果させたい場合は人工授粉がお勧めです。

家庭菜園でこだわらないという場合には、着果はブレますが自然交配を待っても良いでしょう。

人工授粉をする場合は、天気の良い朝に雄花を摘み取り、雌花に重ね合わせて受粉させます。

雌花を見分けるポイントとしては、花の下にポチョっとしたふくらみがあるかどうかで見分けられます。
ふくらみが見られる物は雌花です。

かぼちゃの人工授粉は早朝(遅くても朝9時頃まで)に行いましょう。

雄花が咲くかどうか毎日観察をして下さい。
雌花には人工授粉をした日付けを忘れないように、日付けラベルなどを付けておくと収穫期の目安になり重宝します。



実が付き出してから収穫までの流れについて

着果した一番目の果実が握りこぶしくらいの大きさになったら、化成肥料を30g程度、敷きワラの上からつる先に追肥してやります。
花の付き具合、株の様子を見ながら2週間程度の間隔で追肥を行います。



果実が大きくなってきたら実の下にマットやお皿などを敷いて痛みを防止してやります。
販売店、量販店等では専用皿が販売されています。
家庭菜園の場合、2Lペットボトルの底を切って皿にして使ったり、食品トレー等でも代用できます。

まんべんなく日光を当てると色付きの良いかぼちゃができあがります。
但し、梅雨明け等、日差しが強い場合は逆に焼けてしまいますので、かぼちゃの実に新聞紙などをかぶせるなどして日よけを作ってやりましょう。


■収穫時期の目安について

品種にもよりますが、西洋品種の場合、人工授粉させてから45日~50日程度たった頃から収穫できます。

収穫時期が近くなってくると、実のへたの部分が乾いてコルク化してくるのも目安となります。
収穫したら風通しの良い場所に1週間~10日程度置いて、へたの切り口部分を乾かします。

かぼちゃは品種によって貯蔵できる物と貯蔵できない物がありますので、よく確認しましょう。
貯蔵できる物であれば、しばらく置いておく事で甘みが増す物もあります。
貯蔵できない品種の場合は、1カ月以内に食べるのがお勧めです。

日本品種の場合は、品種にもよりますが開花してから30日程度、へたが褐色になってくるのが目安です。



かぼちゃにとりつく主な害虫について

加害の大小は置いておいて、かぼちゃが植わっているところに居る、もしくは飛来してくる害虫としては、主に以下のような害虫が挙げられます。

●アザミウマ類
●アブラムシ類
●コナジラミ類

●ウリハムシ
●ハダニ類
●ハモグリバエ類
●カボチャミバエ
●カメムシ類
●コナジラミ類
●センチュウ類
●ハスモンヨトウ等のヨトウムシ類
●ケラ
●コガネムシ類の幼虫
●ネキリムシ類



定植する前の本圃防除としては、土の中の害虫(センチュウ類やケラ、コガネムシ幼虫等)が対象となりますが、育苗期、定植後に注意が必用な害虫としては、アブラムシ類、アザミウマ類、ウリハムシ辺りが主要害虫となってきます。

日照りが続くような時はアブラムシやコナジラミが発生しやすくなります。
特に生育初期のうちはアブラムシ被害が出やすい為、防除を行うようにしましょう。

アブラムシ類はウイルス媒介してモザイク病等を引き起こす為、徹底して防除する必要が有ります。



また、アザミウマも花芽に入り込んで悪さをしますので、防除が必要な害虫です。


ウリハムシもかぼちゃの大敵です。
先に挙げたように、かぼちゃの実を大きくするためには20枚以上の葉数が必要となります。
葉が健全な状態でないと実にも影響が出てしまいますのでしっかり防除しましょう。

ウリハムシという名前だけあって、かぼちゃ以外のウリ科野菜にも寄生します。
葉をバリバリと食害する甲虫です。
果実も食害しますので、飛来数をいかに抑えるかが重要な害虫となります。

防除が抜けている圃場では複数発生が目立ちます。
食欲旺盛なので、放置してしまうと葉縁が食害だらけになります。
下の画像のように円を描きながら食害するといった特徴があります。
病気も入りやすくなりますので対処が必要です。


花が付き出した頃はアザミウマ類の加害に注意が必用です。
遠くから見ると何も無いように見えますが…

防除が抜けている場合、よく花の中を覗いてみると、アザミウマだらけなんて事もよくあります。
形の良い綺麗なかぼちゃを育てる為にはアザミウマ対策も重要です。


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かぼちゃの主要病害について

さて、次に病害についてですが、農薬登録上は以下のような病害があります。

●立枯病関係
●白斑病
●軟腐細菌病
●炭疽病
●黒斑病
●菌核病
●果実斑点細菌病
●褐斑細菌病

●疫病
●モザイク病(アブラムシ被害)

●べと病
●つる枯病
●うどんこ病


関東の場合、定植後問題となる病害については色々有りますが、よくある病気としては、うどんこ病、疫病、べと病、つる枯病、細菌系病害がよく出ます。
うどんこ病、べと病、つる枯病は、「糸状菌」による病害です。

降雨日が多く多湿条件下が続く時は、疫病やべと病などが増えます。
逆に日照りが続くような時は、うどんこ病などが発生しやすくなります。
果実が実りだした頃からうどんこ病が増えてきますので、予防を主体としたローテーション防除が必要となります。

疫病も注意しなければならない病害です。
発病してからの防除効果は劣りますし、果実にも被害が出ます。
果実に被害が発生すると大きな減収を招きますので、定期的な農薬防除が欠かせません。
同じように、うどんこ病やべと病に関しても多発してからだと防除効果が劣りますので、発病させない対策や、発病前・発病初期からの防除が重要となります。

糸状菌(かび)による病害対策だけでなく、天候条件等を見ながら細菌病害に対しての予防も行いましょう。





かぼちゃ栽培の耕種的防除対策について

以下は、ウリ科野菜に共通する耕種的防除内容となります。

●病気が多発した圃場での連作を避ける
●種から作付けする場合、無病種子・無病床土を使用する
●被害株・被害果実は見つけ次第圃場外へ処分する
●栽培終了後は被害残渣をできるだけ圃場外に持ち出す
●圃場内、圃場周辺の雑草防除を徹底し害虫の休憩場所や発生源を作らない

●露地栽培の場合、トンネル等の降雨対策を行う
●トンネル・施設内が多湿にならないように換気をして通風を良好にする
●肥切れによる樹勢の低下に注意する
●肥料過多、窒素過多に注意する
●排水対策行い、敷きワラやマルチを用いて泥跳ね対策を行う
●低温多湿に注意する


■つる枯病対策
●灌水する場合は株元に直接あてず、株元の乾湿の繰り返しを防ぐ
●曇天・雨天時にはハウス栽培であってもハサミによる管理作業をしない

■かぼちゃ立枯病対策
発病圃場ではウリ科意外の作物を3~4年輪作する

■つる割病対策
発病圃場では、イネ科、マメ科の作物を4年程度輪作する。



かぼちゃ登録農薬情報(殺虫剤)

以下は、2020年6月現在、かぼちゃに登録のある主要殺虫剤です。
全ての薬剤は網羅しておりません。
薬剤によっては薬害を起こしやすい物もありますので、ご利用になる前に注意事項をよく確認してから使うようにして下さい。
農薬の登録内容は、不定期に変更、削除になる場合が有ります。
お使いになる前に、メーカーHP等で最新の登録内容を確認するようにして下さい。


■本圃の土壌消毒剤関係
※( )は登録害虫

●D-D・テロン(コガネムシ類幼虫・ネグサレセンチュウ・ネコブセンチュウ)
●DC油剤(JA品目)
15~20L/10a(1穴当り1.5~2mL) 作付の10~15日前まで 1) 、全面処理
耕起整地後、縦横30cm間隔の碁盤の目に切り千鳥状に深さ15~20cmに所定量の薬液を注入し直ちに覆土鎮圧する。 2)
作条処理 は種又は植付前にあらかじめ予定された溝に30cm間隔に所定量の薬液を注入し直ちに覆土鎮圧する。
1回、IRAC:8A

●ダブルストッパー(ネグサレセンチュウ・ネコブセンチュウ)
30L/10a(1穴当り3mL)、作付の10~15日前まで、土壌くん蒸(30×30cmごとの深さ15cmの穴に1穴処理する。) 、1回、IRAC:8B・8A

●ソイリーン(JA品目 ネグサレセンチュウ・ネコブセンチュウ・一年生雑草・立枯病)
20~30L/10a(1穴当り2~3mL)、作付の10~15日前まで、耕起整地後30cm間隔のチドリ状に深さ約15cmに所定量を注入し直ちに覆土しポリエチレン・ビニール等で被覆する、1回 、IRAC:8B・8A
立枯病:30L/10a(1穴当り3mL)、作付の10~15日前まで


■は種時・定植時・生育初期に使用する薬剤

●アドマイヤー1粒剤(アブラムシ類・アザミウマ類)
2g/株、定植時、植穴土壌混和、1回、IRAC:4A

●アルバリン粒剤(アブラムシ類・コナジラミ類)
2g/株、定植時、植穴土壌混和、1回、IRAC:4A

●ガードベイトA(ネキリムシ類)
3kg/10a、生育初期、株元散布、5回以内、IRAC:3(A)

●カルホス微粒剤F(ネキリムシ類)
株当り3g、定植時、植穴処理土壌混和、1回、IRAC:1(B)

●ダイアジノン粒剤5(ケラ・コガネムシ類幼虫・ネキリムシ類)
4~6kg/10a、は種時又は定植時、全面土壌混和又は作条土壌混和、2回以内、IRAC:1(B)
コガネムシ類幼虫:4~6kg/10a、収穫21日前まで、作付前:全面土壌混和又は作条土壌混和、作物生育中:作条処理して軽く覆土、4回以内

●ダントツ粒剤(アブラムシ類)
1~2g/株、定植時、植穴処理土壌混和、1回、IRAC:4A

●モスピラン粒剤(アブラムシ類)
1g/株、は種時、播溝土壌混和、1回、IRAC:4A
1g/株、定植時、植穴土壌混和、1回



■生育期中に使用する薬剤


●アグロスリン乳剤(アザミウマ類・アブラムシ類・ハスモンヨトウ)
2000倍、収穫前日まで、5回以内、IRAC:3(A)

●アディオン乳剤(アブラムシ類)
2000~3000倍、収穫前日まで、5回以内、IRAC:3(A)

●アドマイヤーフロアブル(アブラムシ類)
4000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:4A

●アドマイヤー顆粒水和剤(アブラムシ類)
10000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:4A

●アファーム乳剤(アザミウマ類)※チョウ目幼虫にも効果が有ります。
2000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:6

●アルバリン顆粒水溶剤(アブラムシ類・コナジラミ類)※アザミウマや小さい甲虫類にも効果が有ります
2000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:4A
アブラムシ類、100倍、定植前日~定植時、灌注

●ウララDF(アブラムシ類)
2000~4000倍、収穫7日前まで、2回以内、IRAC:29

●エルサン乳剤(アザミウマ類・アブラムシ類)
アザミウマ類:1000倍、収穫3日前まで、3回以内、IRAC:1(B)
アブラムシ類:1000~2000倍

●カスケード乳剤(トマトハモグリバエ)
2000倍、収穫前日まで、3回以内、IRAC:15
脱皮阻害効果がある為、アファームやディアナ等の速効性殺虫剤と組み合わせると良いです。

●カネマイトフロアブル(ハダニ類)
1000倍、収穫7日前まで、1回、IRAC:20(B)

●ゲットアウトWDG(アブラムシ類・ヨトウムシ)
3000倍、収穫前日まで、5回以内、IRAC:3(A)
※地域限定商品となっています(要確認)。

●コテツフロアブル(ミナミキイロアザミウマ)※チョウ目やハダニ等にも効果が有ります。
2000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:13
コテツフロアブルは「日本かぼちゃ」の登録で、西洋品種については薬害が出てしまう品種が有ります。
使用する際は注意が必用です。

●コルト顆粒水和剤(アブラムシ類・コナジラミ類)
4000倍、収穫前日まで、3回以内、IRAC:9(B)

●スミチオン乳剤(アザミウマ類・アブラムシ類)
アザミウマ類:700~1000倍、収穫14日前まで、3回以内、IRAC:1(B)
アブラムシ類:1000~2000倍

●ダイアジノン水和剤34(アブラムシ類・キボシマルトビムシ・ハダニ類)
アブラムシ類:2000倍、収穫21日前まで、4回以内、IRAC:1(B)
キボシマルトビムシ:600倍
ハダニ類:600~1000倍

●ダントツ水溶剤(アブラムシ類・ウリハムシ・カボチャミバエ)
2000~4000倍(カボチャミバエは2000倍)、収穫3日前まで、3回以内、IRAC:4A

●ディアナSC(ハスモンヨトウ)※アザミウマ類にも効果有り
2500~5000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:5

●トリガード液剤(ハモグリバエ類)
1000倍、収穫前日まで、3回以内、IRAC:17

●トレボン乳剤(ウリハムシ・コナジラミ類)
1000倍、収穫前日まで、3回以内、IRAC:3(A)

●ニッソラン水和剤(ハダニ類)
2000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:10(A)

●フェニックス顆粒水和剤(ハスモンヨトウ)※大型チョウ目によく効きます。
2000~4000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:28

●ベネビアOD(ハスモンヨトウ・ハモグリバエ類)※アブラムシ、アザミウマ等にも効果が有ります。
ハスモンヨトウ:4000倍、収穫前日まで、3回以内、IRAC:28
ハモグリバエ類:2000倍

●マラソン乳剤(アブラムシ類・ウリハムシ・ハダニ類)
アブラムシ類・ハダニ類:2000~3000倍、収穫前日まで、5回以内、IRAC:1(B)
ウリハムシ:1000倍

●モスピラン顆粒水溶剤(アブラムシ類・ウリハムシ・カボチャミバエ)
2000~4000倍、収穫前日まで、2回以内、IRAC:4A

●モベントフロアブル(アブラムシ類・コナジラミ類・ハダニ類)
2000倍、収穫7日前まで、3回以内、IRAC:23
幼虫を得意とした殺虫剤です。
ハダニ等の場合、モベントの成分を成虫が取り込むと、その成虫が産んだ卵の孵化抑制効果などが有ります。

●ランネート45DF(ワタアブラムシ)※一部のチョウ目幼虫に対しても効果があります。
1000倍、収穫前日まで、3回以内、IRAC:1(A)

●ロディー乳剤(アブラムシ類)※ハダニにも効果が有ります。
1000~2000倍、収穫3日前まで、3回以内、IRAC:3(A)


かぼちゃ栽培の場合、ハダニに対する薬剤が少ない為、登録薬剤に困ったら、気門封鎖剤等を上手に活用しましょう。

サンクリスタルやサフオイル等、油を主体とする気門封鎖剤の場合、高温時に処理すると油浸斑という染み状の薬害が出る場合がありますが、殺卵から殺成虫まで幅広く対応する事が出来ます。
油浸斑リスクの低い展着剤系の気門封鎖剤としては、フーモンが扱いやすいですが、殺卵作用はなく、幼虫から成虫までをカバーする薬剤となっています。
気門封鎖剤について、詳しくは過去記事をご参照下さい。

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かぼちゃ登録農薬情報(殺菌剤)

以下は、2020年6月現在、かぼちゃに登録のある主要殺菌剤です。
全ての薬剤は網羅しておりません。
薬剤によっては薬害を起こしやすい物もありますので、ご利用になる前に注意事項をよく確認してから使うようにして下さい。
農薬の登録内容は、不定期に変更、削除になる場合が有ります。
お使いになる前に、メーカーHP等で最新の登録内容を確認するようにして下さい。


※( )は登録害虫、予防治療表記については目安です。
予防主体と書かれた薬剤は、発病してからの対策としては期待できません。
発病前からの予防的な使用で、病気の発生を抑える効果が有ります。
治療と書かれた薬剤も、物によっては予防効果の強い薬剤もありますので、発病前~発病初期までにお使い下さい。
病害発生後の使用は防除効果が落ちますし、病気の広がりによっては止められない場合も有ります。


■本圃準備の為の土壌殺菌剤

●バスアミド微粒剤(フザリウム立枯病・一年生雑草・苗立枯れ病(リゾクトニア))
●ガスタード微粒剤(JA品目)
20~30kg/10a、は種又は定植21日前まで、本剤の所定量を均一に散布して土壌と混和する、1回
IRAC:8F、FRAC:M3、HRAC:Z(26)
※殺センチュウ効果も有ります。
専用機械を使って土壌注入し、燻蒸の後は、しっかりロータリーをかけてガス抜き処理を行って下さい。

●クロールピクリン・クロピク80(フザリウム立枯病・一年生雑草)
フザリウム立枯病: <床土・堆肥>1穴当り3~6mL、土壌くん蒸、1回
フザリウム立枯病:<圃場>1穴当り3~4mL、土壌くん蒸、1回
一年生雑草:<圃場>1穴当り3~4mL、土壌くん蒸、1回
IRAC:8B
※殺センチュウ効果もあります。
専用機械を使って土壌注入し、燻蒸の後は、しっかりロータリーをかけてガス抜き処理を行って下さい。

●キルパー(一年生雑草・立枯病)
一年生雑草:原液として60L/10a、は種又は定植の15日前まで、所定量の薬液を土壌表面に散布し、直ちに混和し被覆する、1回
立枯病:原液として60L/10a、は種又は定植の15日前まで、所定量の薬液を土壌表面に散布し、直ちに混和し被覆する、1回
※残渣対策登録等も有ります。詳しくは製品登録内容をご確認下さい。
IRAC:8F、HRAC:Z(26)
専用機械を使って土壌注入し、燻蒸の後は、しっかりロータリーをかけてガス抜き処理を行って下さい。


■は種前に使用する薬剤

●オーソサイド水和剤80(苗立枯病)
苗立枯病:種子重量の0.2~0.4%、は種前、種子粉衣、1回、M04(予防主体)
※散布登録は以下一覧内に記載

●トリフミン水和剤(フザリウム立枯病)
フザリウム立枯病:は種前、種子粉衣(湿粉衣)、1回、FRAC:3(予防+治療)
※散布登録は以下一覧内に記載


■生育期に使用する薬剤

●Zボルドー(果実斑点細菌病・軟腐細菌病)
500倍、使用回数・日数制限無し、FRAC:M01(予防主体)

●イオウフロアブル(うどんこ病)
500倍、使用回数・日数制限無し、FRAC:M02 (予防主体)

●アフェットフロアブル(うどんこ病)
2000倍、収穫前日まで、3回以内、FRAC:7(予防+治療)

●アミスターオプティフロアブル(うどんこ病・べと病・疫病)
1000倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:11(アミスター)・M05(ダコニール)
(予防+治療)

●アリエッティ水和剤(べと病・疫病)
400~800倍、収穫前日まで、3回以内、FRAC:P07(予防+治療)
薬害を起こしやすい為、石灰硫黄合剤およびボルドー液との混用や近接散布を避けるようにしてください。
フロアブル剤と混用する場合は、所定濃度に希釈したフロアブル剤から先に投入するようにして下さい。

●イデクリーン水和剤・園芸ボルドー(果実斑点細菌病)
500倍、使用回数・日数制限無し、FRAC:M02・M01(硫黄と無機銅剤・予防主体)

●オーソサイド水和剤80(べと病・炭疽病・苗立枯病)
べと病:600倍、収穫14日前まで、5回以内、FRAC:M04(予防主体)
炭疽病:400~800倍、散布
苗立枯病:800倍、は種後から2~3葉期まで、灌注、5回以内

●カーニバル水和剤(JA品目 うどんこ病)
1500倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:40(ジメトモルフ)・M05(ダコニール)
(予防+治療)

●カンパネラ水和剤(JA品目 べと病・疫病)
1000倍、収穫21日前まで、2回以内、FRAC:40(ベンチアバリカルブ)・M03(マンゼブ)
(予防+治療)

●コサイド3000(果実斑点細菌病)
2000倍、使用回数・日数制限無し、FRAC:M01(予防主体)

●コロナフロアブル(うどんこ病)
500~1000倍、使用回数・日数制限無し、FRAC:M02(予防主体)

●サンヨール(うどんこ病)
500倍、収穫前日まで、4回以内、FRAC:M01(予防主体)
有機銅剤で、べと病、灰色かび病などにも予防効果があります。
展着性が高い為、オンシツコナジラミやハダニ類、アブラムシ類に対しても物理的な防除効果があります。

●シグナムWDG(うどんこ病)
1500~2000倍、収穫前日まで、3回以内、FRAC:11(ストロビルリン系剤) F:7(カンタス)(予防+治療)
灰色かび病、べと病、白斑病、菌核病等に対しても効果が有ります。

●ジマンダイセン水和剤(つる枯病・べと病・疫病・炭疽病)
600倍、収穫21日前まで、2回以内、FRAC:M03(予防主体)

●ショウチノスケフロアブル(うどんこ病)
2000倍、収穫前日まで、2回以内、FRAC:U13(ガッテン)・9(フルピカ)
(予防+治療)
うどんこ病専門薬剤で発病後に使われる事が多い殺菌剤です。
以前は1成分のガッテン乳剤という専門商品が有りましたが、耐性菌対策としてガッテン乳剤は廃盤となり、フルピカと混合した商品になりました。

●スコア顆粒水和剤(うどんこ病)
2000倍、収穫3日前まで、3回以内、FRAC:3(予防+治療)

●ストロビーフロアブル(うどんこ病・べと病)
3000倍、収穫前日まで、3回以内、FRAC:11(予防+治療)

●スミレックス水和剤(菌核病)
1000~2000倍、収穫14日前まで、3回以内、F:2(予防+治療)

●セレナーデ水和剤(JA品目 うどんこ病)
16倍、発病前から発病初期まで、無人ヘリコプターによる散布、FRAC:BM02(予防主体)

●ダコニール1000(うどんこ病・べと病・白斑病)
1000倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:M05(予防主体)

●テーク水和剤(うどんこ病・べと病・疫病)
600~800倍、収穫21日前まで、2回以内、FRAC:3(モンガリット)・M03(マンゼブ)(予防+治療)
薬害リスクが有る為、石灰硫黄合剤、ボルドー液との混用や、ボルドー液との7日以内の近接散布を避けるようにして下さい。

●トップジンM水和剤(白斑病)
1000倍、収穫前日まで、5回以内、FRAC:1(予防+治療)

●トリフミン水和剤(うどんこ病)
うどんこ病:3000~5000倍、収穫前日まで、5回以内、FRAC:3

●バイオキーパー水和剤(軟腐細菌病)
500~2000倍、発病前~発病初期、使用回数制限無し、FRAC:未
棚持ち効果も期待できる微生物殺菌剤です。
微生物殺菌剤の為、混用に対して相性の悪い薬剤が有ります。
詳しくはメーカーHPでご確認下さい。

●パンチョTF顆粒水和剤(うどんこ病)
2000倍、収穫前日まで、2回以内、FRAC:U06・3(トリフミン)
(予防+治療)

●フォリオゴールド(べと病・疫病)
1000倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:4(リドミル)・M05(ダコニール)
(予防+治療)

●フルピカフロアブル(うどんこ病)
2000~3000倍、収穫前日まで、4回以内、FRAC:9(予防+治療)

●プロパティフロアブル(うどんこ病)
3000倍、収穫前日まで、2回以内、FRAC:50(予防+治療)
うどんこ病専門薬剤です。
耐性菌対策として近年はラミック顆粒水和剤が用いられる場合も増えています。

●プロポーズ顆粒水和剤(JA品目 うどんこ病・べと病・疫病)
1000倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:40(ベンチアバリカルブ)・M05(ダコニール)
(予防+治療)

●ベジセイバー(うどんこ病・つる枯病)
1000倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:7(アフェット)・M05(ダコニール)
フロアブル製剤です。(予防+治療)

●ベトファイター顆粒水和剤(疫病)※べと病にも効果有り。
2000倍、収穫3日前まで、3回以内、FRAC:27(シモキサニル)・40(ベンチアバリカルブ)
(予防+治療)

●ベネセット水和剤(べと病・疫病)
1000倍、収穫21日前まで、2回以内、FRAC:40(ベンチアバリカルブ)・M03(ジマンダイセン)

●ベフドー水和剤(うどんこ病・疫病・白斑病)
500倍、収穫7日前まで、4回以内、FRAC:M07(ベルクート)・M01(無機銅)
(予防+治療)

●ベルクートフロアブル(うどんこ病)
1000倍、収穫7日前まで、4回以内、FRAC:M07(予防+治療)

●ベルクート水和剤(うどんこ病)
1000~2000倍、収穫7日前まで、4回以内、FRAC:M07(予防+治療)

●ポリオキシンAL水溶剤(うどんこ病)
2500倍、収穫7日前まで、3回以内、FRAC:19(予防+治療)
別作物でハダニ類等にも登録が有ります。

●マスタピース水和剤(軟腐細菌病)
1000~2000倍、収穫前日まで、使用回数・日数制限無し、FRAC:未
微生物殺菌剤の為、注意事項等はメーカーHPを参照下さい。

●兼商モレスタン水和剤(うどんこ病)※コナジラミ類やハダニ類にも効果が有ります。
2000~4000倍、収穫3日前まで、3回以内、FRAC:M10(予防+治療)
薬害リスクが有る為、ボルドー液やアルカリ性薬剤との混用は避けて下さい。
高温時、幼苗期、定植直後、軟弱苗などには使用しないようにしてください。

●ライメイフロアブル(べと病・疫病)
2000倍、収穫前日まで、4回以内、FRAC:21(予防主体)

●ラリー水和剤(うどんこ病)
4000~8000倍、収穫前日まで、3回以内、FRAC:3(予防+治療)

●ランマンフロアブル(べと病・疫病)
2000倍、収穫前日まで、3回以内、FRAC:21(予防主体)

●リドミルゴールドMZ(べと病・疫病)
1000倍、収穫30日前まで、2回以内、FRAC:M03(ジマンダイセン)・4(リドミル)
(予防+治療)

●ラミック顆粒水和剤(うどんこ病)
1000倍、収穫7日前まで、2回以内、FRAC:M07(ベルクート)・50(プロパティ)
(予防+治療)

●ルビゲン水和剤(うどんこ病)
10000倍、収穫3日前まで、、4回以内、FRAC:3(予防+治療)


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■薬剤使用に当たっての注意点

ストロビルリン系薬剤(FRACコード11の薬剤)等は、高温時の散布や、浸透性を高める展着剤の使用は薬害リスクが高くなる為、避けるようにして下さい。

上記薬剤を問わず、農薬を散布する際は、薬害リスクを避ける為、高温時の散布、軟弱気味な苗などに対しては散布を避けるようにしましょう。
濡れ広がりや乾燥の速い展着剤を用いるなどして、散布液が素早く乾くよう配慮して下さい。
銅成分剤やストロビルリン剤は、いつまでも濡れたような状態が続くと薬害を助長します。

殺菌剤の中には、ボルドー液、アルカリ性薬剤との相性の悪い物がいくつかありますので、ご利用前に必ず注意事項を見るようにして下さい。



まとめ

今回は、かぼちゃの栽培の流れ、主要病害虫、登録農薬情報についてピックアップしました。

かぼちゃの品種は地域性もありますので、興味がある方は地域のJAや種苗店に確認してみると良いでしょう。

上記には記載しておりませんが、気門封鎖系の薬剤や、野菜類登録の農薬も使用する事が出来ますので、上手に活用してみて下さい。


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