食害がものすごいらしい!ツマジロクサヨトウにご用心!!

2019年に九州方面で初確認されて問題となっていたツマジロクサヨトウですが、あっという間に大阪、関東へ発生が拡大しました。

2019年に中国、韓国、台湾でも発生を確認されており、その年に日本に上陸って、ホントどれだけ拡大が早いんだよ!?って感じですが、自分で飛んできたり乗り物や荷物にくっついてきたりしてるんでしょうね。

よくある事ですが、気付いていないだけで実は少し前からいたのかもしれません…



ツマジロクサヨトウが寄生する作物の種類は?

ツマジロクサヨトウは南北アメリカが減産だそうで、さすが暖かい地域から来た外来種なだけあってかなりの大食いタイプ!?のようです。
広範囲の作物を加害する事がわかっています。

国内で問題となっているのは主に飼料用トウモロコシのようですが、それ以外のイネ科作物(普通のとうもろこし、サトウキビ、イネなども加害)、アブラナ科野菜、ウリ科野菜、トマトやナスなどのナス科野菜、だいずなどのマメ科野菜、キュウリなどのウリ科野菜、菊などの作物を食害します。

ホントに食べ物の好き嫌いが無さそうな害虫のようです。
ざっくり80種以上の寄生作物があるとされています。


ツマジロクサヨトウの生活環について

ツマジロクサヨトウは、冬季の気温が10℃以下の地域では越冬ができない害虫で、休眠性の無い害虫とされています。

農薬メーカーさんの情報ですが、生育ステージはざっくりこのような感じです。

卵の期間  : 3日程度
幼虫の期間 : 16日程度
蛹の期間  : 17日程度
成虫の期間 : 15日程度

卵から成虫までの期間は約1カ月ほど。

成虫の飛翔能力はとても高く、1日に飛行する距離は、おおむね100㎞程度。
産卵開始までは500㎞以上の距離を移動するとされています。

1匹の雌成虫が1回で産む卵の数は、100~200個。
卵塊で産みます。
若齢幼虫は葉を葉裏から集団で加害します。
そして、成長すると加害しながら分散していきます。

幼虫は6齢幼虫まで脱皮を繰り返し、終齢体長は約40mmほどになります。

問題となっているトウモロコシの食害の様子としては、葉、成長点を含む上位の葉巻部位、子実。
幼虫は若齢から老齢まで食害しますが、主に柔らかい新葉が集まる上位部分を食害する傾向が高く、下位の硬い葉巻部位を外側から加害する事は少ないようです。

新しい侵入害虫に関しては、農林水産省のHP等をチェックするのをお勧めします。
また、被害を受けている県の情報を拾う事もお勧めです。
県の病害虫防除所・普及所等が案内を出している事もよくあります。


ツマジロクサヨトウを見分ける方法は?

食害が旺盛な為、食害を受けている近くに大量の糞を発見する事で、その作物が加害されているかどうかを確認する事ができます。

また、幼虫は後部(おしりの部分)に4つの黒点があり、顔の部分にもY字型の白模様があるので、見た目からも判断がつきます。

詳しくは農林水産省が防除マニュアルを作成しておりますので、参考になさってください。
https://www.maff.go.jp/hokkaido/suishin/attach/pdf/kusayoto-4.pdf




ツマジロクサヨトウは農薬防除ができるのか?

外来種という事で、どんな農薬が効くのか気になる所ですが、薬剤抵抗性などは今の所は確認されていないようなので、ヨトウやタバコガ等の大型チョウ目に効果のある薬なら防除ができそうです。

国内では主に飼料用とうもろこしの被害が問題視されている為、とうもろこし関係の登録をもっている農薬を主体に農林水産省が情報提供しています。

この中で効果が期待できる農薬としては、フェニックス顆粒水和剤、アクセルフロアブルトレボン乳剤、アファーム乳剤プレバソンフロアブル、プレオフロアブルアニキ乳剤、コテツフロアブル、ベネビアOD、ヨーバルフロアブルなどです。

殺虫活性としては、特にフェニックス剤の効果が高い傾向にあります。



まとめ

普段聞かないような病害虫については、まずは農林水産省のHP等で情報を収集するのがお勧めです。


生産現場で普段見ないような害虫を発見した場合かつその害虫に対して有効な防除対策が構築されていない場合は、害虫の種類(例えばチョウ目類といった分類など)から、ある程度予測した防除を行う必要が出てくると思います。
自己判断がつかないような病害虫については、お住まい地域の普及所等に掛け合ってみて下さい。


侵入警戒されている病害虫については、他地域への拡大・蔓延を防止する事が重要視されています。
しかしながら物流に乗ってやってきたり、台風や季節風等の気候の影響で被害エリアが拡大する事も十分起こり得ます。

ツマジロクサヨトウの場合は、トウモロコシ以外の作物にも寄生する事がわかっていますので、自身が作っている作物が該当作物でないとしても、普段と違う状況が起こっていないかどうか圃場をよく観察するようにするのが良いと思います。


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