アグリポイント ~農業現場の病害虫・栽培問題対策室~

綺麗なゴーヤ(にがうり)を育てよう!栽培の流れと主要病害虫、登録農薬について。

ゴーヤ ニガウリ 栽培方法 防除対策 アイキャッチ

グリーンカーテンでも人気なゴーヤ(にがうり)は、ウリ科の作物で、原産国は熱帯アジア。

日本国内だと南九州や沖縄のイメージが強い野菜ですが、苦い物、マイルドな物、大きい物、沢山みのる物など、色々な品種が出ていて、今や家庭菜園でも大人気な作物です。

暑さにとても強く栄養価の高い野菜です。
南国に限らず、関東でも直売所や市場出しなど、専業で作られている方もいらっしゃいます。

作付の方法としては、種をまくところからスタートするやり方と、苗を買ってきてスタートする2通りの方法が有ります。

ゴーヤ写真①
家庭菜園の場合、販売店や量販店での購入となりますが、
苗は150円~400円くらいが相場。
品種によって価格が異なります。
栽培初心者は苗から始めた方が作りやすいです。


ゴーヤ(にがうり)がは、pH6.0~6.5くらいの土壌酸度を好む野菜です。

種からスタートする場合の発芽適温は25℃~30℃。
生育の適温は20℃~30℃くらいです。
暑さにとても強い野菜です。

一般的には病気や害虫に強い作物で、暑くなると成長も早くなります。
家庭菜園で作ろう!という場合には、それほど手をかけずに作れてしまうので、素人でも楽しめる野菜ですが、アブラムシやハダニ、チョウ目害虫、カメムシ類といった害虫に侵されやすい一面もあります。
また、初期の内は炭疽病などにかかりやすく、生育が進むと、うどんこ病等の病害も出やすい作物です。



ゴーヤ(にがうり)の基本的な栽培の流れについて知ろう

まず栽培する時期についてですが、種を購入される場合は袋の裏面などに栽培カレンダーが表記されていますので、それらを参考にされると良いでしょう。

栽培のやり方は地域によっても違いが有ります。
作付事例のある地域では、種苗店やJA等で情報を持っている場合もありますので、聞いてみるのも良いでしょう。


品種による多少の差があると思いますので、詳しくは購入される袋の表記を見て欲しいですが、一般的には以下のような流になります。


■自分で種まき(直まき)するところから始める場合

●寒冷地の場合
5月中旬以降~6月中旬位が目安。
収穫時期は10月頃。
●中間地(温暖地)の場合
5月上旬~6月上旬が目安。
収穫時期は9月中~11月上旬。
●暖地の場合
4月中旬~6がつ中旬が目安。
収穫時期は、9月上旬~11月中下旬

※表記の時期はあくまで目安です。


ゴーヤの種は発芽しにくいので、種まきの前日に水につけて吸水させておきます。

ゴーヤは高温で発芽する野菜なので、発芽適温の25℃~30℃をとれる環境(ハウス内等)で種まきを行うようにしましょう。

温室などのハウスが無い家庭菜園の場合は、自宅内の窓際など、温度を確保できるところで種まきすれば良いと思います。
9㎝くらいのポット(うつわ)に、元肥入りの培養土を入れて、深さ2センチ程度の穴を開けます。
品種によっても異なる所ですが、1つの穴に1粒の目安で、2~3粒くらいの種をまきます。
まき終わったら1㎝くらい覆土(土をかぶせる)し、水をあげましょう。
やがて芽が出てくるので、本葉2枚くらいの大きさになったタイミングで、元気の良さそうな苗を1本だけ残して苗を仕立てていきます。
本葉4~5枚くらいのサイズまで育ってきたら植付サイズです。
節間が詰まってガッチリしているのが良い苗の目安です。



■苗から始める場合の育苗期間

●寒冷地の場合
4月中旬~5月中下旬が目安。
収穫時期は、9月中旬~10月いっぱい。
●中間地(温暖地)の場合
3月下旬~5月上旬が目安。
収穫時期は、9月上旬~10月いっぱい。
●暖地の場合
3月上旬~4月中旬が目安。
収穫時期は、8月中旬~11月上旬。

※表記の時期はあくまで目安です。


ゴーヤ(にがうり)は低温に対しては弱い作物なので、外気温が寒い時期(地温が低い時期)には植え付けないようにしましょう。
地温が十分に上がってくるまでは、温度が取れる環境下で苗を育てるようにして下さい。

育苗期間中に植付の準備を始めます。
ゴーヤが好む露地栽培環境は、日当たり、水はけ、風通しが良い畑です。

植付場所を決めたら土作りは植付2週間くらい前から始めましょう。

一般的な土作りとしては、植付2週間くらい前に、1㎡あたり苦土石灰を100~150gをまきます。
ゴーヤ(にがうり)は酸性質土壌を嫌う為、石灰質肥料を充分にまいてやる必要が有ります。

植え付け1週間前くらいになったら、完熟した堆肥を1㎡あたり約2Kg、化成肥料を100g、熔リンを50g処理します。
有機配合肥料などを用いる場合は、完熟堆肥を約3㎏、有機配合肥糧を100g処理するといったやり方もあります。

露地栽培の場合はマルチをはって支柱を立てます。
家庭菜園の方で、プランター等で楽しめる程度で良いという場合は、気温・地温が高ければマルチ無しでも作る事が出来ます。

畝幅は100㎝、1株当たりの間隔は90㎝くらいの間隔が良いとされますが、グリーンカーテンなどを作る場合は、50~60㎝間隔でも大丈夫です。
品種によっても異なる部分だと思いますので、詳しくは作付け品種ガイドブックや製品HP、小売店等で確認すると良いでしょう。



■植付時期について

●寒冷地の場合
5月中旬~6月従順頃が目安。
●中間地(温暖地)の場合
4月下旬~6月上旬頃が目安。
●暖地の場合
4月中旬~5月中旬頃が目安。

※表記の時期はあくまで目安です。


■植付後の管理について

●植付が終わったらたっぷり水をやりましょう。
アグリボEXやハニーフレッシュ等の発根促進剤や活着剤を用いるのも有効です。

●摘芯、誘因、整枝の作業を行います。
具体的には、本葉7~8枚くらいのタイミングで、親ヅルの先を切ります(摘芯)。
最初の内はツルをネットに誘因(意図的に絡ませてやる)しますが、成長とともに自然とツルが絡むようになりますので、そうなったら放置でOKです。
繁茂してしまうと病害が出やすくなる為、適度に剪定します。
真夏時の剪定ポイントは、葉やツルが絡んで風通しが悪くなりそうな場所をピンポイントで剪定してやりましょう。
過剰に葉かきしてしまうと樹勢が落ちてしまうのでNGですが、風通しを良くしてやる程度に剪定してやるのは大事なポイントです。

●追肥をする。
植付してから2週間後くらいを目安に追肥を行います。
1㎡当たり化成肥料30gくらいが目安です。
マルチをはがして処理し、少し中耕したらマルチをもとに戻してやります。

●人口受粉(花合わせ)させる
中間地、中間地以北の場合、植付時期頃はまだまだ低温気です。
訪花昆虫の動きも鈍い事から、人工授粉の方が効果が高いです。

早い時期から着果させたい所ですが、寒いと株が敏感に反応して雌花が付きにくいといった性質が有ります。
また、雌花は小づるに多く付く性質が有りますので、早めに親ヅルを摘心して小ヅルを伸ばすようにしましょう。
暑くなってくれば自然に受粉するようになってきます。


■収穫する

開花してから20日~25日くらいがおおよその収穫時期です。
品種によって目安となる大きさが異なりますので、目安の大きさになったらヘタの部分から切り取りましょう。
ゴーヤは成長が早い為、取り遅れるとすぐに熟れてしまいます。
取り遅れると腐れの原因となりますので、若取りを心がけましょう。



ゴーヤ(にがうり)で問題となる病害虫についてと対策について

ゴーヤ(にがうり)の作り始めは、ちょっと油断するとダメになってしまう事も多い野菜です。
温度管理だけでなく、病害虫についても覚えておくと、その年ダメになった反省点を見つける事ができます。


ゴーヤ(にがうり)で問題となる病害虫は、以下のものが挙げられます。


■病害関係について

●炭疽病(Colletotrichum lagenarium (Pass.) Ell. et Halsted)
主に露地栽培での発生が多い病害で、降雨が多いと発生しやすい特徴があります。
窒素過多な栽培を行うと発病が助長される為、窒素肥料の与えすぎに注意が必用です。
被害作物が触れた物(ネットや支柱)に胞子が付着し翌年の感染源となるので、資材消毒を行うようにしましょう。
残渣についてもできるだけ圃場外で処分するよう心がけるようにして下さい。
同じ場所で連作しないようにする事も大切です。

●うどんこ病(Oidium sp., Podosphaera xanthii)
一般的に生育がある程度進んでからの発生が多くなる病害ですが、風通しや日当たりが悪い場合や過繁茂な状態だと発生しやすくなります。
密植を避けて、摘芯や整枝作業をすると抑制効果があります。
施設栽培の場合は、空気停滞すると多発する為、換気に注意が必用です。
多肥栽培だと発病が助長される為、肥料の与えすぎにも注意しましょう。
農薬で防除する場合は、地域によっては薬剤の感受性が落ちている場合がある為、薬剤の系統が被らないよう、FRACコードの番号を参考にしてローテーション散布を行うようにしましょう。

●斑点病(Cercospora citrullina)
主に葉に出る病害で、露地栽培で多い病害で雨が多いと発生しやすい特徴が有ります。
施設栽培の場合は多湿にならないよう注意し、他の病害と同様に多肥栽培にならないよう注意しましょう。

●青枯病(Ralstonia solanacearum)
土壌伝染性のある細菌性病害で、宿主植物が無くても土壌中や水中で長期間生存し伝染源となります。
宿主となる植物が植わると、根圏で増殖し、傷口等から侵入して広がります。
植物の維管束(人間でいうところの血管のようなもの)が異常をきたす(導管病を生じる)為、株全体の生育が衰え、萎凋や葉の黄化などが起こり、被害が激しい場合は枯死します。
この病害に対する有効な治療農薬は有りません。
発病株からも伝染する為、見つけ次第抜き取るようにするのが鉄則です。
センチュウ類が多い環境下だと、センチュウの被害痕から病原菌が侵入しやすくなる為、発病を助長します。
このような場合は、植付前に土壌消毒を行うようにしてください。
高品質な腐植酸資材(土壌改良資材)や菌体資材を投入する事で、土壌環境を改善し、センチュウ密度を落とす対策をとりながら、排水を良くする対策も有効です。
青枯病かどうか簡易的にチェックする方法としては、発病株の茎(根に近い方が良い)を切り取り、水の中に沈める方法があります。
青枯病の場合、水に漬けて少し待つと乳白色のモヤのような物(菌泥)が出てくるので、このような症状がみられる場合は青枯病と判断できます。

●つる枯病(Didymella bryoniae)
病源菌は被害作物や資材等に付いて越冬し、翌年の感染源となります。
収穫後は、ネットに絡んだ枯れヅルの撤去、資材の消毒、本圃の被害残渣の撤去等の対策をとるようにしましょう。
この病害は、梅雨時期や秋の長雨等で多発する傾向があります。
また、樹勢が衰えてくると発病度が増すため、施肥管理にも注意が必用です。
種子伝染もする為、健全な購入種子を用いるようにしましょう。
施設栽培の場合は過湿を避けるよう換気に注意するようにしてください。

●つる割病(Fusarium oxysporum)
土壌伝染や種子伝染により発生する糸状菌病害です。
日中はしおれ、夜になると回復するような症状を繰り返し、最終的に枯死するような病害です。
病源菌は、土壌中でも長期間生存します。
青枯病と同じように導管に異常をきたす病害である為、発病させない事が大前提となります。
発病してしまった場合、有効な治療薬は有りません。
その為、夏季の太陽熱消毒や、農薬による土壌消毒(燻蒸)対策が一般的です。
耐病性を高める為、カボチャの台木に接ぎ木した苗を用いるといった対策もあります。
この病害は窒素過多な施肥栽培だと被害が増える傾向にある為、多肥料栽培にならないよう注意して下さい。
また、センチュウ類、肥料焼け、乾燥や過湿等による根痛みがあると感染を助長する為、農薬によるセンチュウ対策や、高品質な腐植酸資材を投入する事でセンチュウ密度を下げるよう配慮し、適度な潅水と換気で発病しない環境作りに配慮するようにしましょう。
抗菌作用がある放線菌を増やす為、キチン酸を含むカニ柄等の土壌改良剤などを用いるのも有効です。

●ウイルス性病害
ミナミキイロアザミウマが媒介するスイカ灰白色斑紋ウイルス(WSMV)、アブラムシ類が媒介するズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)、カボチャモザイクウイルス(WMV2)があります。
感染した株から出る汁液が他に触れる事でも感染が広がる為、発病株は見つけ次第処分するようにしてください。
これらの病害は、土壌や種子には伝染しない為、感染源となる対象害虫を徹底的に予防する事が重要です。
IRACコードを参考にして、薬剤系統が被らないように定期的に農薬散布を行うようにして下さい。

●べと病(Pseudoperonospora cubensis)
葉に発生する病害で、降雨が続き多湿条件下になると多発しやすい特徴があります。
肥料切れなど樹勢が衰えると発病が助長されます。

●疫病(Phytophthora nicotianae)
短期間のうちに蔓延する事が多い病害です。
べと病農薬の多くは疫病にも対応していますので、べと病予防と合わせて農薬による予防散布を行うようにしてください。


土壌等から入ってくる伝染性の病害は、発病後に使える有効な農薬は有りません。
発病させない為の事前準備が最重要となります。
同じ圃場で連作しないといった対策に加え、病気が出やすい圃場に植えないといった対策や、土壌殺菌剤、土壌改良剤、菌体資材等を用いるなどして土壌環境を改善する対策をとりましょう。



■害虫関係について

ゴーヤ(にがうり)で問題となる害虫は主に以下のような害虫が対象となります。

●アブラムシ類(ワタアブラムシ)
●アザミウマ類
●コナジラミ類
●ミナミキイロアザミウマ
●ワタヘリクロノメイガ
●ハダニ類
●サツマイモネコブセンチュウ
●カメムシ類(クサギカメムシやチャバネアオカメムシ等)
●チョウ目類(オオタバコガ、ハスモンヨトウ、アズキノメイガ(フキノメイガ)等)

生育初期の内は、アブラムシによるウイルス媒介に特に注意が必用です。
花芽を持つ頃にはアザミウマにも注意しましょう。
メイガ関係はフェニックス等のジアミド剤等でカバーできます。
実がなり出してからはオオタバコガ等のチョウ目害虫にも注意が必用です。

対象害虫の登録がある農薬をローテーションしながら薬剤防除を行いましょう。



ゴーヤ(にがうり)登録のある主要農薬について

2020年現在、ゴーヤ(にがうり)で登録のある農薬は下記の通りです(一部割愛している登録薬剤、登録内容もあります)。

農薬ラベル上は、ゴーヤは「にがうり」という表記で農薬登録をとっています。
大きなくくりだと野菜類登録の薬剤も使えます。
べと病や細菌性病害などについては、ゼットボルドーやクプロシールド等の無機銅剤でも対応可能です。
ただし、ウリ科野菜については幼苗期散布や高温時散布は薬害を生じやすい為、注意して使うようにして下さい。


農薬の登録は変更になる場合や抹消される事がありますので、使用する前にメーカーHP等で最新の登録内容をチェックしてから使うようにして下さい。
また、製剤によっては混用に対する注意事項や作物に対する注意事項が個別に設けられている場合が有ります。
特にウリ科作物は薬害が出やすい傾向にありますので、
チェックするようにして下さい。
表記の予防+治療記載は一応の目安です。



■うどんこ病登録薬剤
●アフェットフロアブル(収穫前日/2000倍/使用回数3回以内/F:7/予防+治療)
●アミスター20フロアブル(収穫7日前/2000倍/3回以内/F:11/予防+治療)
●アミスターオプティフロアブル(収穫7日前/1000倍/3回以内/F:11・M05/予防+治療)
●サンヨール(収穫前日/500倍/4回以内/F:M01/予防)
●ストロビーフロアブル(収穫7日前/3000倍/3回以内/F:11/予防+治療)
●トリフミン水和剤(収穫前日/3000倍/3回以内/F:3/予防+治療)
●パレード20フロアブル(収穫前日/2000~4000倍/3回以内/F:7/予防+治療)
●パンチョTF顆粒水和剤(収穫前日/2000倍/2回以内/F:U06・3/予防+治療)
●モレスタン水和剤(収穫前日/2000倍/4回以内/F:M10/予防+治療)

※モレスタン水和剤は、他作物でハダニ類やコナジラミ類の登録を持っています。

非常に良い薬剤ですが、高温条件下で使うと薬害が出やすい製剤なので、涼しい時間帯を選んで使うようにして下さい。

※アミスター20フロアブルやストロビーフロアブル等のF:11グループのストロビルリン系薬剤を使う場合は、浸透性を高めるような展着剤を用いると薬害を助長する場合が有ります。
ミックスパワー、アプローチBI、スカッシュ等の機能性展着剤の利用は避けましょう。
幼苗期や軟弱気味の苗、高温時の散布も避けるようにして下さい。



■つる割病登録薬剤
●バスアミド微粒剤(は種又は定植21日前まで/20~30kg/10a/1回以内/F:M03/土壌殺菌)
●ガスタード微粒剤(JA品目/は種又は定植21日前まで/20~30kg/10a/1回以内/F:M03/土壌殺菌)
●カヤクダブルストッパー(作付の10~15日前まで 30L/10a(1穴当り3mL)/1回/I:8B・8A/土壌殺菌)
●クロピク80・ドジョウピクリン・ドロクロール(<床土・堆肥>1穴当り3~6mL<圃場>1穴当り2~3mL/1回/I:8B/土壌殺菌)


■つる枯病登録薬剤
●ダコニール1000(収穫前日/1000倍/4回以内/F:M05/予防)


■べと病登録薬剤
●アミスター20フロアブル(/収穫7日前/2000倍/3回以内/F:11/予防+治療)
●ストロビーフロアブル(収穫7日前/3000倍/3回以内/F:11/予防+治療)
●ダコニール1000(収穫前日/1000倍/4回以内/F:M05/予防)


■炭疽病登録薬剤
●アミスター20フロアブル(収穫7日前/2000倍/3回以内/F:11/予防+治療)
●ダコニール1000(収穫前日/1000倍/4回以内/F:M05/予防)
●トップジンM水和剤(収穫前日/1500~2000倍/5回以内/F:1/予防+治療)


■斑点病登録薬剤
●スミブレンド水和剤(収穫7日前/2000倍/2回以内/F:10・2/予防+治療)
●ダコニール1000(収穫前日/1000倍/4回以内/F:M05/予防)
●トップジンM水和剤(収穫前日/1500~2000倍/5回以内/F:1/予防+治療)


■疫病登録薬剤
●クロピク80・ドジョウピクリン・ドロクロール(<床土・堆肥>1穴当り3~6mL<圃場>1穴当り2~3mL/1回/I:8B/土壌殺菌)
●クロルピクリン錠剤(1穴当り1錠/1回/I:8B/土壌殺菌)

※散布剤で疫病登録薬剤が無い場合は、べと病登録の薬剤を用いる事で対応できます。


■白絹病・苗立枯れ病・一年生雑草登録薬剤
●クロピク80・ドジョウピクリン・ドロクロール(<床土・堆肥>1穴当り3~6mL<圃場>1穴当り2~3mL/1回/I:8B/土壌殺菌)


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■ネコブセンチュウ登録薬剤
●ガスタード微粒剤(JA品目/は種又は定植21日前/20~30kg/10a/1回/I:8F/土壌殺菌+殺センチュウ+雑草対策)
●バスアミド微粒剤(は種又は定植21日前/20~30kg/10a/1回/I:8F/土壌殺菌+殺センチュウ+雑草対策)
●D-D・テロン(油剤)(作付の10~15日前/15~20L/10a(1穴当り1.5~2mL)/1回/I:8A)ネグサレセンチュウ登録有り
●カヤクダブルストッパー(作付の10~15日前/30L/10a(1穴当り3mL)/1回/I:8B・8A)ネグサレセンチュウ登録有り
●ガードホープ液剤(生育期 但し、収穫14日前/4000倍/1回/I:1(B))
●クロピクフロー(30L/10a/1回/I:8B)
●ソイリーン(JA品目)(作付の10~15日前/20~30L/10a(1穴当り2~3mL)/1回/I:8B・8A)ネグサレセンチュウ登録有り
●ネマキック粒剤(定植前/20kg/10a/1回/I:1(B))
●バイデートL粒剤(定植前/40kg/10a/1回/I:1(A))
●ネマトリンエース粒剤(は種前又は定植前/15~20kg/10a/1回/I:1(B))


■センチュウ類登録薬剤
●クロピク80・ドジョウピクリン・ドロクロール(<床土・堆肥>1穴当り3~6mL<圃場>1穴当り2~3mL/1回/I:8B)苗立枯病登録有り
●クロルピクリン錠剤(1穴当り1錠/1回/I:8B)


■コガネムシ類・タネバエ登録薬剤
●ダイアジノン粒剤5(は種時又は定植時/6kg/10a/2回以内/I:1(B))


■コガネムシ類(幼虫)登録薬剤
●D-D・テロン(油剤)(作付の10~15日前まで/15~20L/10a(1穴当り1.5~2mL)/1回/I:8A)


■ネキリムシ類登録薬剤
●クロピク80・ドジョウピクリン・ドロクロール(<床土・堆肥>1穴当り3~6mL<圃場>1穴当り2~3mL/1回/I:8B)


■アザミウマ類登録薬剤
●アドマイヤー水和剤(収穫前日/2000倍/2回以内/I:4A)
●アドマイヤー顆粒水和剤(収穫前日/10000倍/2回以内/I:4A)
●カスケード乳剤(収穫前日/2000~4000倍/4回以内/I:15)マメハモグリバエ登録有り
●ハチハチ乳剤 (収穫前日/1000倍/2回以内/I:21(A))


■ミナミキイロアザミウマ登録薬剤
●コテツフロアブル(収穫前日/2000倍/2回以内/I:13)
●ダントツ水溶剤(収穫前日/2000~4000倍/3回以内/I:4A)


■アブラムシ類登録薬剤
●アディオン乳剤 (収穫前日/2000~3000倍/3回以内/I:3(A))ヨトウムシ類・フキノメイガ登録有り
●アドマイヤー1粒剤 (定植時/1~2g/株/1回/I:4A)
●ウララDF(収穫前日/2000~4000倍/2回以内/I:29)
●コルト顆粒水和剤(収穫前日/4000倍/3回以内/I:9(B))
●ダントツ水溶剤(収穫前日/2000~4000倍/3回以内/I:4A)
●ダントツ粒剤(定植時/1~2g/株/1回/I:4A)
●トレボン乳剤(収穫前日/1000倍/3回以内/I:3(A))ヨトウムシ類登録有り
●マラソン乳剤(収穫前日/1000倍/3回以内/I:1(B))
●モスピラン顆粒水溶剤(収穫前日/4000倍/3回以内/I:4A)
●サンヨール(収穫前日/500倍/4回以内/F:M01)


■ワタアブラムシ類登録薬剤
●アクタラ顆粒水溶剤(収穫7日前/2000倍/3回以内/I:4A)


■コナジラミ類
●アルバリン(JA品目はスタークル)粒剤(定植時/2g/株/1回/I:4A)
●アルバリン(JA品目はスタークル)顆粒水溶剤(収穫前日/2000倍/2回以内/I:4A)
●サンマイトフロアブル(収穫前日/1500倍/2回以内/I:21(A))
●トレボン乳剤(収穫前日/1000倍/3回以内/I:3(A))


■ウリノメイガ登録薬剤
●カスケード乳剤(収穫前日/2000~4000倍/4回以内/I:15)
●トレボン乳剤(収穫前日/1000倍/3回以内/I:3(A))
●フェニックス顆粒水和剤(収穫前日/2000~4000倍/3回以内/I:28)


■オオタバコガ登録薬剤
●アファーム乳剤(収穫3日前/2000倍/2回以内/I:6)

※登録は有りませんが、プレバソンやフェニックスでもオオタバコガには効果があります。



■ハスモンヨトウ登録薬剤
●フェニックス顆粒水和剤(収穫前日/2000~4000倍/3回以内/I:28)
●プレオフロアブル(収穫前日/1000倍/2回以内/I:UN)
●プレバソンフロアブル5(収穫前日/2000倍/3回以内/I:28)


■ハダニ類登録薬剤
●ダニトロンフロアブル(収穫3日前/2000倍/1回/I:21(A))
●ニッソラン水和剤(収穫前日/2000~3000倍/2回以内/I:10(A))


■カメムシ類登録薬剤
●アディオン乳剤(収穫前日/2000~3000倍/3回以内/I:3(A))
●トレボン乳剤(収穫前日/1000倍/3回以内/I:3(A))


■タバコカスミカメ登録薬剤
●アディオン乳剤(収穫前日/2000~3000倍/3回以内/I:3(A))




まとめ

今回はゴーヤ(にがうり)について、栽培の流れと主要病害虫、登録農薬についてまとめてみました。

ゴーヤ(にがうり)は、栄養価が高く家庭菜園でも比較的作りやすい作物です。
家庭菜園の場合、すぐ植え付けたくなるところですが、外気温が十分暖かくなってからでも間に合います。

意外ですが、プランター栽培の場合、緑のゴーヤよりも苦みの少ない白いゴーヤの方が樹勢が良く強かったりします。

窒素肥料の与えすぎや寒さに注意してやれば、素人でも十分楽しめる野菜なので、ぜひチャレンジしてみて下さい。


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